ホワイトアイ詐欺はメンデルの法則で証明できない


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「ホワイトアイ詐欺」
WW×WWから得られた幼虫が黒目で羽化したという問題。
現在も稀に話題になるが、10年程前はその希少価値と金額(高額)から大変な騒ぎとなっていた。

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メンデルの法則ではWW×WWから得られた幼虫は100%白目で羽化するはずで、黒目の幼虫を白目と詐称しているのでは?という疑惑。
昨日までブリーダー仲間として楽しく交流していたのに、ある日突然【詐欺師】として叩かれ業界・交流の場から追われる者もいた。

しかしこれが、場合によっては“冤罪”ではないかという説も少数ながらあった。
かくいう私もその一人です。
当時も“冤罪”の可能性を主張しましたが、耳を貸すものはほとんどいませんでした。

◆冤罪の可能性
ホワイトアイ(WW×WW)として購入した幼虫が黒目で羽化する。
それを購入者が【詐欺師】と名指しで批判する根拠とはなんだったのか?
それは「メンデルの法則」です。
メンデルの法則についてはグーグルで検索すれば詳しく解説されたサイトが複数存在しますのでそちらを→グーグル検索[メンデルの法則]

このメンデルの法則によるとWW×WWでは100%WWで羽化するという。
これに関しては間違いはありません。
しかし冷静に考えてみてください。
「WW」ってなんでしょう?
これは一般的には、両親とも白目であることを表していると言われています。
しかし、この段階での“WW”は「WWと仮定する」という意味です。
この“仮定”を確証に近づける為には、「白目のペアから産まれた白目のペア」をWW×WWと表記する必要があります。
何故ならば、同じ「白目」といっても外観的に白目に見える因子が異なる場合があるからです。
♂♀のペアそれぞれ別の要因・要素で白目になっていたりするからです。
これに関しては近年定着しつつある「別血統の白目ペアでは白目が出にくい」という事で、多くの方が実証しています。
WW×WWの中のそれぞれの“W”とは「白目」ではなく「同じ遺伝的要素をもって白い目として発現したもの」である必要があるのです。
これを勘違いした販売者が、♂と♀をそれぞれ単品で別のルートで仕入れたことで【詐欺師】とバッシングを受ける結果になったのです。
もちろん、別ルートで仕入れたペアが必ず黒目になるわけではありません。それぞれに白目になる因子は持っていますので。ただ、確率は変わってしまいます。

「WW×WW」と「白目×白目」は似て非なるものなのです。
いまでも「基本的に白目同士からは白目が産まれる」と解説したサイトも存在しますが、これが間違いであったという事です。
最近では色虫の体色遺伝でも同様のことが言われ定説となっています。

もう一つのケースとして「サンプル数」の問題があります。
仮にメンデルの法則で50%の確率で白目が発現する組み合わせで交配したとします。
当然ながら毎回均一に半々で白と黒にはなりません。
なぜなら確率の問題は、サンプル数が多ければ多いほど計算上の確立に近づくからです。
極端な例ですが、白2頭羽化と黒8頭羽化のサンプルと、白8頭羽化と黒2頭羽化のサンプルの平均は、白5頭と黒5頭で50%となる。
前者の白2頭では20%ですが、後者の白8頭では80%です。
サンプル数が「1」では、この前者を引くか後者を引くかで、大きく異なる結果となります。
サンプル数が少なければ極端な数値の影響で結果が左右されてしまいます。
また少数での購入の場合、理論上正しく羽化した50%の黒目だけを手にする場合もあります。

当たりとハズレがある以上は、全てハズレを引くこともあるのです。
この偶然の結果すらも【詐欺師】と呼んでしまうのは論外でしょう。
昔、「トリビアの泉」という番組で統計学者が毎回きまったように
「この場合のサンプル数は2000もあれば十分でしょう」
というコメントをするというのがありましたね。
オオクワガタのホワイトアイも、相当数の幼虫を採る必要がありそうです。

◆販売者の問題点
ここまでは、冤罪の可能性について説明しました。
では、販売者に非はなかったのか?という話になると・・・
大いにある!
そもそも、誤った認識でWW×WWの表記を用い100%と謳ったのは販売者側であり、消費者は誤った情報を与えられた被害者と言える。
そう言った意味では返金等、誠意ある対応をする必要がある。
しかしメンデルの法則を誤った認識で捉え、逆に購入者を【詐欺師】と罵倒するなどのケースもあった。
このように誤った認識、誤った対応など「ミス」は多々あったと思われる。
だが、販売者のミスや誤認で購入者が損害を被ったとしてもそれは【詐欺】ではない。
【詐欺師】と断定する要件で最も重要なのは、故意であったかどうかである。
無論、販売者のミスによる損害は、販売者の責任でもある
それでも間違いや勘違い、イレギュラーは【詐欺】ではありません。
故意を証明できないどころか、故意でなかったことが明らかなケースで【詐欺師】と断定された方が不憫でならない。

しかし、私から見ても冤罪ではなく故意犯としての【詐欺】としか言いようのないケースがあまりにも多かったことも確かです。
ホワイトアイオオクワガタの元祖と言える元木氏が発行した「証明書」をコピーし、白い眼の個体ならなんでも流用した人間がいること。
元木氏は遺伝に関することに詳しい方なので、前述の「同じ因子」として証明書を発行されたものと思われます。
この元木氏の信用とブランド力を悪用、詐称したものは明らかに詐欺です。
そもそも白目の因子すら確認できない個体を白目として売っているのも完全に詐欺。

これらの間違い、過ちも「オオクワガタは金になる」というスタンスで流れてきた輩の仕業でしょう。

そろそろ「黒いダイヤ」などという表現も控えた方が良いのではないだろうか?

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