要注意「外国人が選挙に参加!これあかんでしょ!」←これは間違いなので訂正・削除しておきましょう

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要注意!「外国人が選挙に参加!これあかんでしょ!」←これが間違いなので訂正・削除しておきましょう

9日に日本第一党幹事長の和田瑞希氏が投稿した「外国人が選挙に参加してる!これあかんでしょ!」という投稿が、この記事を書いている時点で1300件以上もリツイートされ拡散している。
結論から言うと、この投稿内容は誤りです。日本国籍を有しない方には参政権が認められていませんが、政治活動や選挙活動までがすべて禁止されているわけではありません。


この投稿がなされた直後に、私のところへもツイートが回ってきましたが、下手に言及して論争になると被害が拡大する懸念もあったため控えていた。しかし、私のフォロワーの間でも拡散が止まらない状態となっており、一部の場所では拡散しないように呼び掛け、取り消しもしてもらえましたが収拾がつかない状態となっている。

認識の誤りと差別は違う

ここで写真と共に名指しされているフリーライターの李信恵さんは、自身のツイッターアカウントで「在日朝鮮人2.5世」とプロフィールに掲載している。選挙権は無い訳であるが、政治活動をしたり選挙に関わることは認められています。
投稿へ返信する形で多くの方が資料を提示しているが、投稿者ご本人が削除や謝罪をしていないのは残念なことだ。指摘と共に提示された資料を見れば過ちであったことは明白だ。


誤った情報で名指しされた李信恵さんの反論

基本的な考えとして、政治活動は程度にもよるがほぼ問題がない。問題の投稿の日付は公示日前、政治活動の段階であり「事前の選挙運動」を構成する要件は写真を見る限りどこにも見当たらない。
一方で、選挙活動への関与については、その程度によっては禁止する法令もある。例えば献金は完全にアウトであったり、出入国管理政策などを非難して、その意思決定に関わると判断されるレベルの活動などは保証されていない。(指摘ツイートの添付資料判例参照)
最高裁まで争われる事案もあり、単純に「全て禁止」と判断するべきではない。また「外国人に選挙に関わって欲しくない」という個人の感情や思想が相手の権利と衝突した場合は、明確な法的根拠でも示せない限りは特定個人を批判するべきではない。

この投稿は保守を自負する層で拡散されているが、その保守層が支持する言論や活動を行う人物にも、外国人が含まれていることを考えてみれば、いかに矛盾した行動であったか理解できるだろう。
私自身は今回名指しされた李信恵さんにツイッターをブロックされており、根本的な思想の部分で相容れないものと思われる。しかし、事実か誤りであるかの判断に思想や心情を持ち込む気はない。

数か月前のことだが、私が「歴史的に日本と関わりが深く、一定の事情があって永住している外国人には特別な配慮があっても良い」と発言したところ、ツイキャスの生放送中であるにもかかわらず「お前は朝鮮人」とコメントが入り「ルーツという言葉は朝鮮人しか使わない」「日本から出ていけ」と延々、差別的な罵倒を浴びせられた。こうやって、差別を正当化して相手を罵倒することが「保守」だと勘違いしている人は多い。
相手を批判するときに、差別を用いたら負けです。そして、自分が負けて泣くだけでは済まされないことも、よく考えて欲しいものだ。

最後に、今回の問題投稿に関して、

差別ではなく、認識の誤りなら正せばいいのでは?

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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