共産党議員「志位さんは生活保護を受けるとは言わず利用すると言い続けた」←共産党では「受ける」を常用
日本共産党の辰巳孝太郎参院議員は、同党の志位和夫委員長が5日の予算員会で、生活保護について質問した文言について「志位さんは質問中生活保護を「受ける」とは言わずに生活保護制度を「利用する」と言い続けた。それは憲法25条に基づく当然の権利行使だからだ。」と自身のツイッターに投稿した。
志位さんは質問中生活保護を「受ける」とは言わずに生活保護制度を「利用する」と言い続けた。それは憲法25条に基づく当然の権利行使だからだ。一方総理は「生活保護は権利」という認識さえ答弁することを拒んだ。憲法に明記されていることすら認められない人が、憲法変えるってか? https://t.co/tu5RzcCcYn
— たつみコータロー参議院議員 日本共産党 (@kotarotatsumi) February 6, 2018
しかし、これは日本共産党が用意した質問で意図的に「利用する」と述べているだけで、過去の志位和夫委員長の発言では「受給者」としており「受ける」という認識を示している。また、日本共産党のホームページ「仕事・くらしのSOS/生活保護」では「受ける」となっている。
委員長がわざわざ「利用する」と意識して発言し、それを同党の議員が称賛するところまでが日本共産党の連係プレーなのだろう。
委員長の投稿とHPでは「受給・受ける」
志位和夫委員長の過去のツイッター投稿を簡単に検索しただけでも、生活保護については「受給(受ける)」という認識であることがわかる。
「受給が受けられず」
生活保護改悪法案、来週にも審議入りで緊迫。窓口で申請をはねつける「水際作戦」を合法化するもの。憲法25条の正面からの侵害。「生活保護の申請簡略化」を日本政府に求める国連勧告に逆行。受給が受けられず餓死、孤独死が広がる日本にしては、絶対になりません。国民みんなの問題です。
— 志位和夫 (@shiikazuo) May 25, 2013
「受給者」
生活保護切り下げが大問題となっているが、事は受給者だけの問題ではない。住民税の非課税基準、国保料の減免、介護保険の減額、就学援助の対象、最低賃金など、暮らしを支えるあらゆる土台にマイナスの影響が出てくる。生保バッシングによる分断を許さず、国民の連帯で憲法25条を守るたたかいを!
— 志位和夫 (@shiikazuo) December 16, 2017
「受給」とは『配給や支給を受けること』である。
また、日本共産党のホームページに掲載されている「仕事・くらしのSOS/生活保護」の説明では、生活保護は「受ける」ものとされている。
仕事・くらしのSOS/生活保護
この他でも、日本共産党の地区委員会が「生活保護を受ける」と発言した履歴なども多数見られる。
志位和夫委員長の代表質問で「生活保護は権利か?」という論戦に持ち込もうとした日本共産党の意図は理解できないわけではないが、過去の発言や見解を省みることなく、たった一回の代表質問で「利用すると言い続けた。それは憲法25条に基づく当然の権利行使だからだ。」って胸を張られましてもねえ。
じゃあ、今まで「受給・受ける」と言い続けてきた日本共産党は憲法違反だったのでしょうか?