検証!朝日新聞は愛媛県文書問題で「首相動静ー2月25日」を削除したのか?勘違いと悪質な改ざんが発端

マスコミ・報道

朝日新聞が2015年2月25日の首相動静(26日掲載)を隠蔽目的で削除したという記事が出回っている。毎度おなじみのデマサイト「ネットギーク」の記事であるだけに、検証なしには鵜呑みにできない。
そもそも朝日新聞デジタルのページ閲覧期限は1年が基本で、ほとんどのページが消えている。

発端となったのは21日に愛媛県が国会に提出した文書で、安倍首相が加計学園理事長と2015年2月25日に面会したとの記述があったことだ。しかし、その文書自体の信ぴょう性が疑われる指摘が相次ぎ、安倍首相も面会を否定しマスコミ各社の首相動静記録にも面会についての記述がないことが判明している。
参考:検証!愛媛県提出文書にねつ造を疑われる矛盾点多数「政治的動きは難しい」と官邸の優遇を否定する記述も

結論から言うと、勘違い。
その勘違いに悪意ある偽情報を流布した人物がいる。

見ていたページが違う

朝日新聞の首相動静隠蔽説の発端となったツイート主に確認もとってみたが、本人曰く「22日朝までは削除されていなかった」とのことだが、私の知る限りでは21日の夕方に速報ニュースが流れ、多くのネットウォッチャーが朝日新聞の首相動静を探しているが、確認できたという人が見当たらない。

これが発端となったツイートであるが、親ツイートのリンクに注目して欲しい。これは朝日新聞ではなく首相動静をまとめている個人ブログ、他の人も朝日が期限切れなのでこれを参考にしている。


朝日新聞を名指しで批判するなら、朝日新聞デジタルの記事を引用するはずだが?
このツイートの後で朝日新聞を確認しに行き、削除されていることに気が付き「前は見れた」と錯誤している可能性が高い。なにより、朝日新聞の首相動静は1年前後で他も消えていっているので、3年前の記事が消えていることは自然なことである。

スクショの存在を提示するも捏造と判明

第三者からスクショを送ってもらったらしい。
これをもって21日の時点で朝日の首相動静は見えていたと。

残念過ぎる捏造である。ガセを掴まされている。
アーカイブは確かに存在する→魚拓
しかし、日付けをよく見てみましょう。
検証!朝日新聞は愛媛県文書問題で「首相動静ー2月25日」のを消したのか?勘違いと悪質な改ざんが発端

2015年8月14日 21:52:04 UTC
この時点でアーカイブされたページを
2018年5月21日 18:31:33 UTC
日本時間の22日にアーカイブしている。
要するに、3年前の保存では都合が悪いので22日に再アーカイブをして日付けを更新するという悪質な隠ぺいと改ざん。朝日新聞の隠ぺいを批判するのに、これではギャグにもならない。
アーカイブだけを明示したいなら三年前のものを引き出せばいいだけだ。
3年前のアーカイブ(重い)

まとめ 99%ガセネタである

この、勘違いと捏造の検証は証拠も残っており間違いはない。

①当初から別ブログを引用
②朝日新聞は1年前後で記事を削除する
※23日追記 当然ながらデータベースとしては保存してる
③アーカイブは捏造されている

※朝日新聞にも「当日の首相動静に記録がない」という趣旨の記述があり、隠蔽するつもりならそういった文章は書かないだろう。

ただし、誰も見ていなかっただけで奇跡的に2015年2月25日の首相動静が朝日新聞のミスで残っていたかもしれない。それに気が付いた朝日新聞が削除したというのが今回の「噂」だが、その証拠を示すものは現時点で示されていない。
※23日追記 一部の首相動静が散発的に残っているとの指摘がありますが、記事をポチポチと消しているのではなく「cron」で削除・閲覧制限・アーカイブへの移動が自動化されているのが通例です。この「cron」はサーバーなどの状況により実行されないことは珍しくありません。手動で再実行することもできると思いますが、そこまで厳密に管理されていないのでしょう。仮にすべてが手動削除であった場合、なおさら削除漏れは多く発生します。(事件・事故の記事は操作や裁判の経過により、定期より早く削除される)
 削除漏れがあったからといって、定期的な削除や閲覧制限を否定するのは無理筋です。

現時点で証拠がなく、証拠とされたスクショも日付けが改ざんされたもの。
結論としては「フェイクニュース」である。

だが、朝日新聞は過去にも同様のことをやらかしているので、今回疑われたのは自業自得と言えるでしょう。そして、ネットギークには気をつけましょう!ということだ。
蓮舫の件もネットギークの捏造と判明していることだし。
検証!「蓮舫が国会をサボって台湾旅行、中国SNS微博にだけ写真投稿」は本当なのか?

関連:韓国大統領府が朝日新聞を「嘘の新聞」と認定→出禁に!韓国報道官「爪の先ほどの真実も含まれていない」
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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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