立憲民主党の愚策「女性にカネを渡して政治家にする」民主党の悪癖が染みついた枝野幸男
立憲民主党の枝野幸男代表は30日、名古屋市で講演し、来年の参院選や統一地方選での候補擁立に関して「女性限定で候補者を公募してみようと準備を進めている」と述べ「女性の(新人)候補には党からの支援金を一定程度増額し、ハードルを乗り越えやすくしたい」という計画を明らかにした。
参考:立憲民主党、女性限定の候補公募検討 枝野幸男代表「支援金を増額し、ハードルを乗り越えやすく」- 産経ニュース
民主党臭がプンプンします。
子供手当で有権者を釣って政権交代したときの快感が忘れられないのでしょうが、そんなことで女性候補は釣れません。もし、釣られるような人間がいたとしてもロクな政治家になりません。
女性だけに渡す「カネ」って?
女性議員を増やすことは良いことだが、女性限定で公募するのは愚策としか言いようがない。男女公募の中から公平に審査し、その中で有能と思われるなら女性でも男性でも公認を出せばいい。それで女性の公認が少ないというなら、教育や環境など根本的な男女平等が実現していないということだ。解決するべきはそこだろう。
枝野代表が女性議員が少ない理由に挙げる「男性に比べ育児や介護を担うことの多い女性の政界進出には、家族の協力や資金面などで高い壁がある」というのは間違っていないだろう。ただし、これは全体的な比率の問題であって個々が抱える問題は男性にもある。これを一律に「女性だから」という理由で党からの支援金を増額するのは筋が違う。
男性であっても介護や育児が政界進出のハードルになっているのであれば、党が個別に判断して支援すればよいことで、これに性別の条件を付けるのは男女平等の原則に反している。男性だから介護に対する党の支援が受けられないというのは無茶苦茶な話だろう。
女性でも男性でも政界進出への障壁は資金面を含め、個別のケースで判断していけばいいだけだ。個人が抱える問題を解消しつつ平等に公募した結果、それでも女性が少ないのであれば原因は他にあると考えるべきだろう。教育・進路選択・採用・役職など女性が不利な場面があり、スキル面でも政界進出の道が閉ざされているとすれば、それを解決するのが国会議員の役割だろう。
一律に「女性にはカネを」という安易な対応は、女性は優遇されなければ社会進出できないという悪い習慣を根付かせるだけだ。
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