国産オオクワ98ミリ、4令幼虫羽化?を本気で検証してみた


東大赤門
すでに巷では失笑・・・いやまあ・・・話題になっている4令幼虫羽化!
自称、東大大学院卒の研究者「東大君」ことツインズ先生が、国産オオクワガタ『4令幼虫羽化』 で超巨大個体が作出されたとか・・・
http://ameblo.jp/onegai-twins0811/
これら一連の記事に対し、私が即答で矛盾を指摘できる点はtwitterで指摘してきた。その指摘をもとに問題のブログにコメントを入れたりされる方もいますが、どうも本人が都合の悪い指摘を削除しているようです。
信じて応援しちゃってる方もいるようなので、明らかな矛盾や嘘はしっかりと記しておこうと思います。

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そもそも論、4令幼虫は可能か?

可能でしょう。似たような研究は、実際にカイコで行われています。
若令幼虫からアラタ体を除去すると次の脱皮で蛹になり、逆に終令幼虫にアラタ体を移植すると過剰脱皮を行い、本来は蛹になるはずのサイクルにもう一回幼虫期間が加わるというもの。
この事実は研究者以外でも生物に興味がある人なら結構知られています。
しかし、これらの実験結果を素人が簡単に実用化できるものではないでしょう。
クワガタにおいても「蛹化」「羽化」の段階でリスクが高まり実現は難しいようです。
※本記事公開直後に、重要なご指摘を頂きました。
https://twitter.com/Cyclommatism/status/486657029310652416
クワガタの4令は確認された例はなく、3令期間が延びるだけで論文も既出、他の昆虫でもアラタ体から直接採取した天然JHでの例も稀であるとの事です。

そして、もう一つのそもそも論。
過剰脱皮=巨大化なのか?
幼虫自体は加齢ごとに大きくなるようですが、大きな成虫を得られるかというと必ずしもそうではないようです。
報文紹介「先行して研究されているカイコの変態について」 – アカモビの゛気ままな゛クワガタ採集・飼育&オセロのブログ – Yahoo!ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/kotaro168/10698823.html

上記のアカモビ氏の記事に書かれているように、過剰脱皮を短絡的に巨大羽化と捉えるよりも、アラタ体を外部要因(温度等)で制御していく方向が現実的ではないかと思います。

過剰脱皮(4令)による巨大化はジョークから広まった

話題となっている方のブログ記事「オオクワ業界の実態3 大型作出技術」で参考として紹介されているリンク先にヒントがあります。

①100mmオーバーのオオクワガタ
http://www.asahi-net.or.jp/~id8k-sgn/kuwabaka2000c/ks/honmakaina.html
これを参考としている時点でネットリテラシーの低い方と思われます。
これは完全に「ネタ・ジョーク」です。
読んだだけでジョークとわかる非科学的な内容で、記事を書いた本人もジョークであることを示すリンクを埋め込んでいる。
文章の最後「この個体は現在爆発法螺氏が所有している。質問は爆発法螺氏まで_」の最後の”_“の部分をクリックしてみよう。
真っ赤な大きな文字で
「100mmオーバーのオオクワガタ
なんて,いるわけないじゃん
真っ赤な嘘。冗談記事ですねん(笑)」

これは恥ずかしい。
これを信じて引用してしまうネットリテラシーの低さ、それ以前に東大大学院で学位を取得した人が見抜けないとは考えられない。
本当に東大大学院?

②累代飼育の気になる話NO,3
http://www.geocities.jp/turusenn/myweb1_007.htm
これに関しては掲載誌の確認ができませんでした。
しかし、記述内容から推測すると実証されたものではなく、養蚕関連の実績をもとに「可能か?不可能か?」というお話のようです。
それも”将来的”という条件付でしょうね。

少なくとも①の「100mmオーバーのオオクワガタ」を引用している時点で科学的な検証も“実証”も行われいない可能性が濃厚です。
限りなく黒に近くなりました。

ビークワ掲載、坂本博士の実験

BE-KUWA (ビー・クワ) No.22を何度も読み返しましたが、これは「ネタ臭」がプンプンしています。
書かれている理論や方法は、すでに実証・実践されているカイコでの概要そのままです。
ただし、クワガタへ応用するための部分が一切記載されていません。
極めつけは最後に用意された「オチ」です。
むし社 藤田氏が「ボトルを育毛剤と勘違いしたらどうしよう」という弱めのオチです。
理論は真っ当ですが、実際に実験を行ったとは思えない。
そもそも、この坂本博士の薬品類・注射器の利用目的は法的にどうかは知りませんが倫理的に拙いんじゃないでしょうか?

本丸、onegai_twins0811の方法は適切か?

彼の記事にはこう書かれている。

どうやって4令にするかといいますと、蝶の幼虫から幼若ホルモン(アラタ体)を採取し、
これを3令中盤の幼虫のマットに混ぜ込みます。

なぜ蝶の幼若ホルモンなのかは書かれていません。
おそらく先述の100mmオーバーのオオクワガタ
http://www.asahi-net.or.jp/~id8k-sgn/kuwabaka2000c/ks/honmakaina.htmlを参考にしたのでしょう。
もう一度、記事を書いた本人からのメッセージをどうぞ。

「100mmオーバーのオオクワガタ
なんて,いるわけないじゃん
真っ赤な嘘。冗談記事ですねん(笑)」

そしてもうひとつ「マットに混ぜ込む」というもの。
これに関してはあなたの母校、東大農学部(本当としたら)で散々研究されてるはずですが?
アラタ体は幼若ホルモンを合成し体内へ分泌する”内分泌器”です。
体の一部である器官ですから、アラタ体の移植は外科的に行われます。
なぜ、外科的移植ではなく餌に混ぜ込む経口摂取もしくは皮膚からの取り込みになっているのでしょうか?
カイコの実験では外科的移植以外では、幼若ホルモン(JH)もしくは代用品を直接塗布か穿刺注入、生育環境に撒布する方法が用いられています。
これらの方法が実用化するにあたって現実的だと言えるでしょう。
マットに混ぜ込むという手法は一見、撒布に近いように思われるが濃度の調整が難しい上、効率的に幼虫に取り込ませることができない場合がある。
まず、器官であるアラタ体と、そこで合成・分泌される幼若ホルモン(JH)を混同する理系が存在するのかが疑問です。
この部分は決定的な矛盾であり、弁明のしようのない部分でもあります。

仮に幼若ホルモン(JH)をマットに混ぜ込んだとしても、マット中に潜った状態の幼虫に作用するまで、その状態を保てるかどうかも疑問です。
特に発酵マットでは難しいのではないでしょうか?
ちなみに人間は強い消化器官を有しているので、ホルモンは経口摂取しません。注射器により直接血中に投与されます。
ホルモン食って元気モリモリや!的な発想のホルモンとは別物ですから。
アラタ体と幼若ホルモン(JH)を混同するレベルだと、このホルモン焼きとも混同しているかも知れません。

オゾニングブリード(高酸素飼育)って?

彼の言うオゾニングブリード(高酸素飼育)とは?
ちょっと言ってる意味が不明です。
彼は都合の悪い記事は削除したようなのですが、私の記憶ではこの技術については昔流行った「巨大金魚」のシステムだと書いてましたね。
あれ、デマです。元祖詐欺情報商材でばら撒かれました。昭和の雑誌広告信じちゃいけません。
テレビに出演していた人は特別な装置を使用していませんし、水産試験でも試されましたが実証はできなかったそうです。
そもそも水の中の「魚類」です、重力を部分的に受ける昆虫とはリスクが違いますね。

金魚の巨大化については、今は別の技術で可能となっています。
http://www.biomate-sys.com/kenko1-mainas/mainas.html

で、彼がアラタ体の時に実証実験として示した「クワ馬鹿トラップ」の記事ですが、この件でも「ネタ・ジョーク記事」が掲載されています。
酸素ラジカルを用いた超巨大クワガタの飼育法
http://www.asahi-net.or.jp/~id8k-sgn/kuwabaka2000c/erie/gigdcur.html

これを信じちゃったのかな?
所謂、似非科学者発見器なんですけど?

あと、酸素濃度が高かった古代の昆虫が巨大だったことも根拠にあげてましたね。

昆虫は高酸素化で飼育すると大型になります。
代謝機能(例えば肺)が濃度に比例して大きくなるためです。

ものには限界があります。論外。
昆虫は気門から直接空気を取り入れ、その空気中から酸素を取り入れています。なんか、入り口から間違ってるようですよ。
古代の昆虫がどうして大きかったかということに最近新説が発表されています。よく読んでおきましょう。
ニュース – 古代の世界 – 古代の昆虫、巨大化の謎に新説 – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)
ある日突然酸素濃度が高まった訳ではない。種が順応するのにどれだけの年月を要するか考えてほしい。
これが一代限りのうちに起こった環境変化と進化だと考える東京大学大学院卒って・・・

矛盾点のまとめ

①「クワ馬鹿トラップ」のジョーク記事を信じて記述している
②アラタ体と幼若ホルモンを混同している
③ホルモンの摂取と取り入れ方法が極端な非効率
④昭和の巨大金魚デマを信じている
⑤昆虫の呼吸方法を理解していない
⑥「適応と進化」が一代限りで行われると思っている

まあ、①のトラップに引っかかる東大大学院卒の存在自体が最も疑わしいのですが。
このような「嘘」を並べて商売をすることを世間はなんと呼ぶだろうか?
そして、それを応援するコメントを投稿する取り巻きも同じ呼ばれ方をするでしょう。

実はこの記事はシリーズ第4回です。まだまだ続きますよ。
過去の記事も参考にどうぞ。
第一回ファッション理系のコピペ盗用記事ではクワガタもカブトムシも育たない。
第二回オオクワガタ交雑問題に言及しても「圧力」なんてないよ?
第三回自称東大大学院卒へ学歴詐称疑惑の弁明方法伝授

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自称東大大学院卒へ学歴詐称疑惑の弁明方法伝授

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