桜を見る会前夜祭2019年の領収書 参加者「入り口で5000円払い、ホテルからの領収書と引き換え」

政治・社会

桜を見る会前夜祭の今年の領収書 参加者「入り口で5000円払い、引き換えにホテルからの領収書」「飲食少ない」

 安倍総理主催の桜を見る会の前夜祭で、参加費と引き換えに渡された2019年分の領収書の画像を入手することができた。毎日新聞が入手した2015年の画像では宛名が無かったが、2019年のものは宛名が入っている。会場入り口で参加費を支払った際、その場で引き換えとして手交されたものだ。

桜を見る会前夜祭の今年の領収書 参加者「入り口で5000円払い、引き換えにホテルからの領収書」「飲食少ない」

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桜を見る会前夜祭の今年の領収書 参加者「入り口で5000円払い、引き換えにホテルからの領収書」「飲食少ない」

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 一部では2019年の領収書は事務所名義で作成しているという憶測を吹聴しているものがいたが、これで否定された。安倍総理が説明した通りホテルの名義で個人宛となっている。

 また領収書画像の提供者を介し、参加者から当日の様子を伺うことができたので以下にまとめる。

入り口で支払い、領収書と引き換え

 支払いと入場の管理に関してはツアーの宿泊者らが一斉入場したわけではなく、入り口に受付が設置され5000円を払い、引き換えにホテル側の領収書を受け取ったという。一部の識者が「ホテルが先に領収書を渡したのではないか」と指摘しているが、その疑惑自体の出所が示されておらず今回の調査でもそのような話は出てこなかった。
 あくまで5000円を支払った者に同額の領収書をその場で渡しており、集金総額より多い額面で事前にホテルが渡したという疑惑も出所不明で、取材をしたどのメディアでもそのような話は見当たらない。

来場者分を事前に支払ったのか?

 これも某識者からであるが、予め安倍事務所が人数を確定し、ホテル側に立て替え払いしてから領収書を受け取っていたなら、当日参加者数が想定参加者数より少なかった場合に差額を安倍事務所が負担しているのではないかと指摘している。これもどこからそんな話が出てきたのか、既に大手メディアが報じていた参加者の証言と一致しない言いがかりのレベルだ。
 実際に入場する参加者が受付に預けた全額は、途中の入金などを介さずそのままホテルに渡していることを疑うような証言は誰からも得られていない。また、領収書の記載内容や取り扱いを問題視する声もあるが、名義はホテルとなっており、記載された金額と受領金額に偽りがなければ何ら違法性はない。自分が思う常識や税務署のご機嫌を法律と混同してはいけない。

 これはあくまで参加者の印象らしいが、予め想定してホテルに伝えた人数よりも当日集まった参加者が多かったが、だからと言って当日にその分の飲食が追加で並ぶわけはないだろうと。あくまで立食パーティーの参加費としてすべての来場者から入り口で5000円を集めているのであって、着席スタイルのようにあらかじめ人数と皿の数をぴったり合わせておく必要などないのだ。

5000円の会費は妥当であったか

 野党は5000円の会費について「安すぎる」として、ホテル側の供与か安倍後援会負担による買収に当たると騒いでいる。しかし、実際に参加した感想としては「入場者が多すぎる」「料理が少ない」「写真撮影から帰ったらもう何もなかった」と証言しており、野党が指摘する高価な食事などなく、不満の声ばかりだったという。
 無論、久兵衛の寿司などあるはずもなく、夕食はパーティー終了後に別の店で済ませた参加者もいたようだ。東京新聞でも報じられているが、5000円ならこんなものかといったところだ。

まとめ 来場者を責めるのは間違い

 一部の政党支持者らが、桜を見る会に参加した人物の動画や写真を自己で保存し、それを「犯人捜し」のように晒している。一部の野党支持者にとっては「安倍のトモダチ」として全員悪人なのかもしれないが、そこそこの人権侵害である。
 少なくとも桜を見る会や前夜祭への参加は鳩山政権の時と同じで個々の招待者に何の罪もない。問題は桜を見る会をここまで肥大化させた現政権にある。招待者の選び方も歴代の内閣を踏襲し不透明なままで、指摘に対する答えに窮するような状態だ。

 これは前夜祭にも言えることで、短時間の預かりで後援会に入金がないからといって、集金とホテルへの受け渡しを記録する預かり証のようなものも作成・保管していない。少なくとも参加者から「ホテルのいくら渡したか?」と確認を求められても「全額そのまま、金額は〇〇万円でした」と口頭で答えなければいけないような緩すぎる運営だ。入金のないパーティーで政治資金収支報告書に記載する必要がなかったとしても、後援会の名前で行った行事等は別途記録を残しておくべきだ。
 で、それがどんな罪になるのかと問えば、どの識者様も奇想天外な想像を膨らました前提を持ち出す苦しい見解しか示せていない。その前提が崩れても誰も謝罪していなということも付け加えておく。

 一方でこれを追及する野党側にも様々な問題が指摘されているが、自らにかかる疑惑に答えていないのはどっちもどっち。桜を見る会に関する野党の指摘で事実誤認や野党も同じことをやっていると指摘されて、何か一つでも答えた議員がいるだろうか。

 与野党の泥仕合で参加者や民間企業の名誉がひたすら棄損されている。この現状を政治家は最優先に考えて欲しいのだが、まずは「久兵衛」に関するデマを流した議員は責任を取らなければならない。また、ホテルに高額な見積もりを依頼し、それを不当な割引の証拠として罪名とともに公開した議員は本人の責任では済まされず、野党幹部がそろって責任を取るべきだ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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