ジャポニカ学習帳を巡る騒動は「ほっしゃん。」の勘違いが発端?


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ショウワノート 歴代ジャポニカ学習帳 復刻版5冊セット
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ジャポニカ学習帳から昆虫が消えた。
教師や保護者からの苦情が原因とされ、昆虫好きからは批判の声があがっている。
そのほとんどが、以下の記事をニュースソースとしているようだ。
ジャポニカ学習帳から昆虫が消えた 教師ら「不快」→苦渋の決断 – withnews(ウィズニュース)
しかし、この記事については疑問が残る部分が多い。

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タイトルと内容に疑問

問題となったウィズニュースの記事では、

2012年から表紙の写真に昆虫は使われていません。こんな意見が寄せられたのがきっかけでした。
「娘が昆虫写真が嫌でノートを持てないと言っている」
「授業で使うとき、表紙だと閉じることもできないので困る」
 保護者だけではなく、教師からも同じような声が上がったそう。

しかし、この発言は誰によるものかは記述されていません。苦情が寄せられた原因についてのコメントは昭和ノート開発部とされているが、苦情の詳細に関する記述はなぜか無記名。
さらに以下の記述は、後述する過去の報道と大きく異なる内容です。

「学校の授業や、家に帰ってからの宿題。お子さんがノートを使う機会は多いです。もしかしたら友達と一緒にいる時間より長いかもしれません。学校の先生もノートを集めたり、添削したりと、目に触れる機会は多いと思います。そんな商品だからこそ、一人でも嫌だと感じる人がいるのであればやめよう、ということになりました」

本当に受け入れられている商品なら、一部の人の苦情程度で廃止にはしないでしょう。実際には昆虫が受け入れられない世の中になり、企業判断として「昆虫」を避けたのではないでしょうか?
批判している人の大半が、タイトル「教師ら「不快」→苦渋の決断」と情報量の少ない記事内容から、悪い教師・悪い親というモンスターを想像し批判しているように思えます。

ほっしゃん。の勘違いを後追い記事に?

問題となっているウィズニュースの記事は、ネットの話題を後追いで取材し書かれた記事である可能性が高い。
最初にネット上でこの話題が持ちあがったのは、ウィズニュースより数日早い産経ニュースの記事。
【開発ヒストリー】子供たちに愛され12億冊 「ジャポニカ学習帳」破れかぶれの昼メロCMが大当たり – 産経ニュース
この中の記述にクレームについて言及する一説がある。

2年前には、それまで植物とともに表紙写真で使われていた昆虫が消えた。教師や母親から、「気持ち悪い」とクレームが寄せられたためだ。

しかし、この記述の後には、それが経営的な判断であったととれる一説もある。

トップブランドを維持するには、伝統を守るだけでなく、時代のニーズを取り込む柔軟性も必要だった。

これを勘違いしたと思われるタレントのほっしゃん。が以下のようにツイート。


これが一気にネット上に拡散し、あたかもモンスターペアレンツやモンスター教師のわがままで昆虫編が潰されたような話になったようです。
虫が気持ち悪いという苦情が一因ではあるようですが、「クソ共」と言われるような過激な苦情が原因ではなく、売れる商品を選択していく過程で「虫」が落選したといったところでしょう。
ウィズニュースでは、この炎上劇を後追い取材した可能性が極めて高い。

記事によってニュアンスが大きく変わる

以下は昨年(2013年9月25日)、日本経済新聞に掲載された記事。
虫嫌いのママも納得 昆虫と仲良く暮らす秘訣:日本経済新聞
この時点での昭和ノート版権部は、昆虫が消えた主因を虫を極端に嫌う教師や親とはしていない。あくまで一因としている。

「ジャポニカ学習帳特写取材班」が世界中で撮影した貴重なオリジナル写真。改版は4年に1度で、「現シリーズ『アフリカ編』は、撮影できる昆虫の数が少なかったため、植物の表紙になった」(版権部)

「お母さんが虫を苦手とする傾向があることも表紙から虫を遠ざけている一因になっている」(版権部)

やはりここでもウィズニュースのような表現は見当たらない。
取材を受ける担当者によって、見解が違うのだろうか?
日経と産経の記事がほぼ共通するのに対し、ウィズニュースの記事だけが違うニュアンスとなってしまっている。
どれも事実に基づいた内容だとすると、ウィズニュースは取材だけではなく「炎上」を含めた見解を記事にしているのかもしれない。

【まとめ】虫が「キモイ」のは当然です

ジャポニカ学習帳と言えば「酋長を探せ~!」というCMのフレーズが、差別用語として批判された過去があり、苦情には敏感なのかも知れません。
しかし、一部のネットニュースだけを切り取って、
「虫のどこがキモイんじゃ!ウギャー!」とか、
こんな反応は良くありません。虫が気持ち悪いと思うのは人間として当然の反応で、一般的な感覚です。
虫を専門とする職業の方々でも、苦手で気持ち悪いと思う昆虫があります。
それぞれの価値観や感覚の違いで、好きか嫌いかは分かれます。その価値観と感覚を押し付けるようなことは、好ましいこととは言えません。
それぞれが選択していけば良いのです。当然、虫が嫌いな人がジャポニカ学習帳を選択しなければ良い話でもあり、その選択がなされたなかで、ジャポニカ学習帳では昆虫が採用されなくなったというだけの話です。

このように「昆虫」が避けられる傾向を憂う虫屋の気持ちも理解できます。
ならば、敷居を下げ間口を広くしておかなければなりません。
一部のアイドルを批判すると過剰に反応するアイドルオタクって、そのアイドルから新規のファンを遠ざけてますよね。
それと同じ見方をされてしまいます。

「虫のどこがキモイんじゃ!ウギャー!」という反応は、それこそが「キモイ」と言われて仕方ありません。

追記
結果、こうなりました(笑)
ジャポニカ学習帳の真相を書いたら「ほっしゃん。」にブロックされた

追記2
昭和ノート担当者が「クレームはなかった」と認めたようです。

「先生や社員の子どもから『昆虫が苦手』という声が数十年前からあったのは事実ですが、クレームが直接来たわけではありません。10年ほど前から学校がノートを一括購入するようになり、先生が子どもや保護者の昆虫への反応を気にする懸念があった。『花の学習帳』というブランドイメージも定着してきており、昆虫の写真をやめたほうが選ばれやすくなるという考えがあったのです」
出典:ジャポニカ学習帳 昆虫表紙の劇的復活に“生き字引”カメラマンも歓喜 〈週刊朝日

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