エタノールはカビに効かない


そもそもエタノールがカビを殺すには少なくとも数分間を要する。
それも対象物にエタノールが作用し続けた場合であり、揮発性が極めて高く成分が残存しにくいエタノールでは非現実的である。
要するにエタノールでカビを殺す為には器に液を注ぎ、消毒する対象をまるごと数分間浸す必要があるのだ。

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クワガタ用菌糸詰め替えにおけるエタノール使用は、以前より減ったようにも思えるが最近でも詰め替え前にエタノールを噴霧する事を推奨しているブリーダーは多い。
厄介な事に菌の専門家であるはずの菌糸メーカーの中でも推奨するところがある。
菌糸ビンとはオガにキノコの菌が蔓延し支配した状態が正常であり、通常この状態で青カビ等が混入しても蔓延はできない。 カビというものはどんなところにも存在し浮遊し移動している。
菌糸ビンに空気が入っている以上は確実にカビは混入しているが蔓延していないだけなのだ。
逆を言えばキノコの菌糸が衰退すればカビが取って代わり支配する。カビは空気中で常に待機状態であり、ちょっと器具や容器にエタノールを吹いても意味はないと言うことだ。
科学的に効果が無いと証明されているにも関わらずなぜエタノール使用が推奨されるのか?
そもそも工業や職業として清掃をする人がエタノール等アルコール類などを多用するのは「殺菌効果」を期待しているのではなく、アルコールによる洗浄と揮発性による速乾である。
これが医療機関などでビーカーで薬液に浸した器具を見たり、ウイルス対策情報と混同されカビにも効くと勘違いされたのではないだろうか。
こういった非科学的な勘違いも一般的になれば誰も検証しようとしなくなり盲信されるものです。
テレビなどでもエタノールの噴霧がカビ予防に効果アリとして垂れ流されている。
もうひとつの理由としては「地鎮祭」のようなもの、とでも言っておこう。
普段、神など全く意識していない人も「地鎮祭」を行う。 何か事故があった場合に「地鎮祭をやっていなかったから」という疑念に囚われることを避けるために。
エタノール噴霧も同じで、やらないと気になる。 クワガタ業界でも検証する人は少ないようだが、ズボラな人がエタノール噴霧を怠っても結果に差異が認められない事に気付いて最近では「エタノール不要論」も珍しくは無くなった。
それでもエタノール使用が一部で推奨され続けるのはクワガタ業界特有の体質でもある。
誰かを神格化し、安易に親分子分師弟関係を口にする傾向にあるこの業界では先人の意見を否定することはタブー。
これはカビより厄介だ。

今後はnoteで記事を書きます

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