外来生物法とザリガニとクワガタと・・・


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今回は以下のニュースを元に、外来生物法とザリガニの関係、外国産クワガタムシとの扱いの違いについてをテーマにしました。

ニュース – 動物 – アフリカでザリガニ繁殖、固有種に危機(記事全文) – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

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近年、アメリカザリガニは危険な外来生物と認識され始め周知もされているように感じる。
しかしこのアメリカザリガニ、外来生物法における特定外来生物には指定されていない。
現在は要注意外来生物リストに記載されているだけでなんら規制のある種ではないのだ。
巷では「外来生物」と「特定外来生物」が混同されているようで規制種と思われている方も多いのではないでしょうか。

では何故、「ザリガニ」といえば本種を指すほど日本中で蔓延しているアメリカザリガニが、特定外来生物に指定されていないのか?
その答えは、環境省外来生物法ホームページの要注意外来生物リストにこう記載されている。
——————–
●評価の理由:
捕食や競合による生態系への影響は大きいと考えられるが、既に蔓延している地域が多く、また、ペットとしての飼養も極めて多いため、適正な執行体制の確保や効果的な防除が困難である。
——————–
呆れた内容だ。
要するに危険と解っているが規制に手がかかるので規制しない。全部取り締まれないから端から手をつけない。という事だ。
これは「全部取り締まれないならスピード違反と駐車禁止の取り締まりをやめろ」と言う社会性皆無の暴論と同じである。

この理屈は外国産クワガタムシでも同じように適用されている。
しかし外国産クワガタムシの場合は、知見データの不足も理由の一つとされているが、アメリカザリガニに関しては「被害に係る一定の知見はあり、引き続き特定外来生物等への指定の適否について検討する外来生物」に分類されているのでさらに程度が悪い。
外国産クワガタムシはまだ、国内に定着したと言える知見データは乏しく、性急な規制が放虫を誘発する可能性も否定はできない。(※段階的なアナウンスで避けられると筆者は考える)
対してアメリカザリガニに関しては定着どころか蔓延している状況だ。外来生物法の悪役「ブラックバス」ですらここまで蔓延はしていないだろう。
クワガタムシの放虫と同様に、規制が放流を誘発する可能性があるが、もうこれ以上に拡がりようが無いほどに分布域を拡大している事と、飼育個体の大半が近所で捕獲されたものと考えられ、多少の法流があったとしても致命的な被害拡大にはならない。
規制が困難であるという事が問題の本質を捻じ曲げるようでは、なんの為の法律なのかすら怪しくなる。

ザリガニで特定外来生物に指定されているもので「ウチダザリガニ」がある。
アメリカザリガニほど知られておらず、ウチダザリガニって何?と思う人も多いでしょう。
本種に関しては北海道でニホンザリガニと競合する事などから規制の対象となっている。大掛かりな駆除も行われ、販売目的で所持し逮捕された人もいる。
しかし、ニホンザリガニは環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されたことが逆に商品価値を高めているようにも感じる。
ウチダザリガニを外来生物法で規制しているからこそ、ニホンザリガニの捕獲ができるとも考えられるが、なんとも複雑な心境だ。

やはりここでも外来生物法が批判される要素が絡んでくるが、ヒステリックに外来生物法を批判している人達の大半が販売利権に関わっていたり、レア種にとりつかれ密輸個体や違法種を受け入れる傾向にある事も知っておかなければならない。
この事は特定外来生物の判定にも当てはまることであり、販売者等の意見ばかりが色濃く反映されないようにしていただきたい。

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