KSL-Live!

メディア業界21世紀枠!KSLで背が伸びた!


エコかエゴか?カブトムシを撒く大人たち

      2015/05/02

LINEで送る
Pocket

環境教育と情操教育はリンクする部分が多い。
「エコ」が「エゴ」にならない為には情操教育は不可欠ともいえる。
しかし環境教育と情操教育は混同してはならない。主たる目的は明確に区別する必要がある。

記事の続きは下部へ

スポンサーリンク

昨今いろいろな団体が環境活動として、生き物を呼び込む環境づくりを行っている。
以下の記事のような秀逸な活動もある。
「ホタル保護認められた…愛知 : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)」http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20120316-OYT8T00537.htm?from=tw
ただホタルを育てるだけでなくザリガニなど外来生物を駆除する「外てきつかまえ隊」や、オオカナダモを除草する「水をきれいにし隊」など6グループにも分かれて環境全体を学習している。

しかしなかには環境教育と情操教育を混同した活動もある。
その最たるものが「ただカブトムシを撒く」というもの。
腐葉土を持ち込み幼虫を撒く、それでカッコいいカブトムシが羽化すれば子どもは喜ぶ。
しかしこれらは情操教育やイベントであって環境教育など無縁ともいえる。
状況によってはパイロットとなる生物を放すことも必要だが、自然に定着する基礎がなければ一代限りのイベントに終わってしまうのだ。
絶対悪ではないが、これらの活動に「環境」の冠をつけると子どもも大人も勘違いしてしまう。
ただカブトムシを撒いているだけで、環境なんて一切改善されていない。が、なんとなく環境活動した気にはなっている。

そして、昆虫愛好家なら常識だがカブトムシは劣悪な環境でも繁殖する。
腐葉土さえ持ち込めば庭先でもどこでも繁殖するカブトムシは、生態系保全や改善の指標にはなり得ない昆虫といえる。
場合によっては大型甲虫であるカブトムシは他の生物を圧迫するかもしれない。
カブトムシ・クワガタに代表される人気昆虫だけが昆虫ではないということも付け加えておきたい。

こういった活動をされる方々に悪意がないことは疑う余地もないが、無知やエゴが環境・生態系を破壊し今に至った経緯は知っているはずだ。
それを回復しようというなら専門知識をもって取り組んでほしい。

一方で学校など教育機関が、情操教育・環境教育などを分類できず混同する問題は根が深い。
鑑賞目的や快適な住環境を目的とした草花や樹木をさす「緑」と自然環境の違いを大人たちが理解し教えないと子どもたちはいずれ、自分にとって「心地よい」ものばかりを選び残そうとする。
心地よいものを選ぶことは人間らしく生きるうえで必要なことかも知れないが、環境教育では時に不快な環境や生物・植物ともつきあう覚悟が必要である。
大人たちにその覚悟も知識もなければ、なにも教えることはできないだろう。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします。

関連記事とSNSボタンは下部へ

スポンサーリンク

LINEで送る
Pocket

 - 昆虫・生物関連 ,

  おすすめ記事

これでなんかくれ
分類の混乱、クレクレス全亜種消滅説

メンディケアクレクレスについては、以下の記事を参照 …

自然環境下での巨大オオクワガタ撮影動画と放虫問題

すでに4万回以上再生されているので、どこかで話題に …

BE-KUWA(ビークワ)54号書評

史上最低と酷評された52号、ギネス発表じゃなきゃヤ …

no image
密輸昆虫を買うと逮捕される

ハナムグリを中心とした昆虫密輸、これらは半ば公然と …

no image
自称東大大学院卒へ学歴詐称疑惑の弁明方法伝授

自ら学歴を語るということは修めた学が役に立っていな …

no image
エタノールはカビに効かない

そもそもエタノールがカビを殺すには少なくとも数分間 …

追記【糸島でアトラスオオカブト捕獲】の新聞記事に決定的な誤りが・・・

※2014/10/02 「アトラスと国産カブトでは …

ミミ川西89ミリ実在性追及が論点ずらしの材料にされている。

国産オオクワギネスアッパー89ミリの同腹が増えてい …

no image
無計画な繁殖が昆虫市場と自然を破壊する

ブリードで増えた虫をどのように扱うか? 昆虫飼育の …

「顔のないカブトムシ」は放射能による奇形ではない。

以下の動画をご覧いただきたい。 2014盛夏!フク …