種の保存法改正で露呈した一部昆虫愛好家の偏執ぶり


2月19日、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令」が、閣議決定された。
同時に本件に関する意見募集「パブリックコメント」の取りまとめが公表されたが、
結果は予想どうりであった。
昆虫に関する意見、特にオキナワマルバネクワガタとウケジママルバネクワガタに関する意見が的外れで、「採集したい」「飼いたい」という欲求を「研究目的」とすりかえており、環境省から一蹴されていた。
また、今回のパブリックコメント募集に関して一部の愛好家が予備知識もないまま環境省への批判を煽り、極めて悪質な行動に出たことは残念なことである。

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パブコメの意味を理解していない人達

まず初めに言いたいのは、私個人は国や自治体が行う環境・生物に対する保全対策が万全で常に有効な対策を講じているとは思っていない。
特に、採集・捕獲・譲渡に関する規制に頼る部分が多く、生息地の環境保全は十分とは言えず、採集・捕獲を規制したのちに生息数が増加する種はごく僅かと思われる。生息地の保全に重きをおいてこそ、採集規制が生きるというもの。

しかし、これらの採集規制を覆すにはそれ相応の学術知識とデータが必要となる。そういった事実に基ずく意見こそパブリックコメントに寄せられるべきであるが、どうもこれを「苦情窓口」や「投票窓口」くらいに勘違いをし、無用な馬事雑言を環境省にぶつける人間がいる。
今回の改正においても、未成年と思われるツイッターアカウントが、パブリックコメントに苦情を入れるように扇動するという事案があった。
パブリックコメントとは、このような「反対運動」のためにあるのではない。
パブリックコメントとは行政手続法に基づく意見公募手続制度であり、行政の公平性と透明性を確保し、権利利益を保護するためのものである。
ここへは個々人が自由に意見を申し出ることができるのだが、個々の案件によっては行政側が「法の必要性」を認識する手段となり、法施行や改正への反対意見が逆手に取られる場合がある。

今回の種の保存法に関して言えば、採集者や飼育者からの反対意見の多さは、それだけ採集のターゲットにされているという「施行改正不可避」という方向に振り分けられる可能性がある。
同法に反対するのであれば、研究データとまではいかないまでも、生息地での観察所感や一定範囲内におおよその個体数が確認されたなどという、具体的かつ客観的な情報が必要となる。
また、生息環境を保全すれば採集規制は必要ないというのであれば、どのようなことが棲息環境を脅かし個体数減少に繋がっているかを示す必要もある。

まかり間違って、「欲しい・飼いたい」という意見を送ってしまうと、なおのこと採集規制が必要であると判断されてしまうでしょう。

別の角度からの意見として、飼育愛好家による「飼育下での種の保存」という意見も複数みられるが、その繁殖技術が関係研究者より優れているかどうかが疑問。
また、その繁殖技術が科学的に実証できる技術であるかは大きな問題である。
STAP細胞問題と同様に、他の人が再現できるものでなければならない。計画的な繁殖と管理ができるようになるには、やはりここでも「データ」が必須となる。
特別な技術で行政から委託を受けるにしても、相当な手続きとなるでしょう。

では、生息地を保全し、採集を規制することで研究の妨げになるという意見はどうでしょう。これは的を射た意見と思われます。
昆虫に関する研究などは、特に研究機関などに属さない民間の識者が功績を残しているという事実からして、得られる知見は激減するでしょう。
しかし、これも実績ある人間が訴えれば意味があるのですが、採集・飼育が上手いというレベルの人間が口にすると真意を疑われます。どうせ「採りたい・飼いたい」という欲求に対する言い訳であると。
研究データを示さない者が「研究の妨げ」と苦言を呈しても通じはしないのだ。

環境省職員や関係識者はバカではない

「無知な研究者ガー」「無知な役人ガー」
このような言葉が昆虫飼育者から頻繁に発せられる。
しかし、私の知る限りではこういう事を言ってる人間は、環境省の職員と対話をしたことがないものと思われる。
担当する職員は一定の知識を有した識者であり、研究者にも都度情報を求めている。どう考えても自宅でクワガタ・カブトムシを飼ってるブリーダーとはレベルが違う。

私は以前、ある種に関する同定方法と法規制に関する質問を環境省に行ったが、その際は環境省だけではなく、関係する複数の研究者の見解を添えて回答してきた。
その内容は、とても愛好家の「感覚」とは一線を画す具体的なものであった。

環境省に限らず関係省庁の人間や研究者を馬鹿呼ばわりする人間に限って、具体的な行動は起こさない。具体的なものを示して対話もしたことがない。
今回の改正にあたっても、有用なデータを示しパブリックコメントを寄せた形跡すらない。あれだけ吠えていた自称専門家は全員急死されたんでしょうか?
この辺りは以下の記事も参考にどうぞ。
犯罪者に飼育技術を教わるほど研究者はバカではない。

一部若者の卑劣な行為

今回の改正に関して、一部の若者(中高生と思われる)が、パブリックコメントを勘違いしヒステリックな論調を展開。そしてその的外れな反対運動の矛先を環境省のパブリックコメントに投稿するように呼びかける事案が発生した。
これに関して私は前項のような理由で苦言を呈した。
中には持論をもって反論をし、有効な議論ができる若者もいたが、この的外れなパブリックコメント投稿を呼び掛けた扇動者本人は違った。
私個人を誹謗中傷するLINEグループのタイムラインをスクリーンショット撮影し、そのうち3枚を私のツイッターアカウントに送りつけるという卑劣な行為にでた。
しかもその写真は投稿者の名前が塗りつぶされた匿名であった。
こういった偏執ぶりを恥ずかしげもなく露呈する昆虫飼育者が全体への偏見を招き、採集や飼育は問答無用の悪という世間の論調の糧になってしまっている。

さして有効な持論もなく、自分の意思にそぐわない者へ嫌がらせの中傷写真を送りつけるような偏執者は、変質者として取り扱うこととするのが妥当だろう。

今後はnoteで記事を書きます

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