お年寄りを電車ではね殺し、家族には賠償金を請求するJR東海


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JR東海という会社は、お年寄りを電車ではね殺しておいて、その家族には振替輸送などの賠償金を請求するという恐ろしい会社である。

2007年12月、愛知県のJR共和駅で男性がはねられ死亡した。
男性は認知症で徘徊中だった。
痛ましい事故であり、家族はどれだけ心を痛めただろう。

しかし、この家族の苦しみはこれだけでは終わらなかった。
なんとJRR東海は、死亡した男性の妻と長男に約720万円の賠償を求める通知書を送付し、さらに裁判で最高裁まで争い遺族を8年間も苦しめ続けたのだ。

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訴えられた妻は85歳で要介護1

電車にはねられ亡くなった男性は当時91歳で要介護4、重度のアルツハイマー型の認知症であった。
その男性を介護していた妻は当時85歳、自身も要介護1の認定を受けていた。
この妻と長男の家族で在宅介護していたが、85歳になる妻はほんの僅かな時間ウトウトと睡魔に襲われた。介護には休日などなく、心身ともに疲れていたのだろう。
その隙に男性は外出してしまい徘徊、電車にはねられ死亡する。
家族はそれぞれが自分を責めたでしょう。しかし、他人がこの家族を責めることができるだろうか?

介護の現場を多少なりとも知る私は、この「睡魔」の恐ろしさを知っている。
時間もお金も消費され、先も見えない介護。ストレスと疲労は蓄積するが、休みなどやってこない。
介護において「終わり」は介護対象の死を意味する。
だから休みや将来を考える事が不謹慎であるかのように思えてくる。自分の体や生活を犠牲にすることは苦ではないとも思い込むようになる。

やがて身体的な苦痛や心労は麻痺していく。
しかし、身体の苦痛や心労が麻痺しても睡魔だけは襲ってくる。
体が発する「休め」のシグナルが麻痺した結果、最後に襲ってくる睡魔。
それは自分の首がはねられ、ゴロンと床に落ちるような錯覚を覚えるほどの急激かつショックを伴う睡魔だ。

85歳で自身も要介護1のお年寄りが居眠りをした。事故が起きた。賠償しろ?
何を言ってやがるんだJR東海は。

人をはね殺しても罪に問われない鉄道会社

あまりにも理不尽だ。
電車などの運行には、その往来を守る法律があり、その往来を妨げてはならない。それは理解できるし、大切なことだとも思う。
だが、自動車などの人身事故においては、徹底的にドライバーの責任が問われ、一見不可抗力に思える事例であっても「無罪」は難しい。
ドライバーは常に「何が起こるか解らない」という前提で、何が起きても停止または接触回避できるようにしておかなければならないからだ。
では、電車はどうだろうか。
運転士は決められら軌道を走行し、その軌道は侵入禁止である。だから、自動車事故のような責任は問われない。無論、重大な過失がなかったことが前提だが。
しかし、電車を運行しているのは運転士だけではない。運転以外の様々な役目を果たす人物が存在し、それを束ねるのが「会社」である。
この「会社」という単位で考えれば過失は相当にありそうなものだ。だが、いつも亡くなった人と家族が賠償請求されるなどの全責任を負わされている。
往来中の人身事故どころか、乗客が100名以上死亡したJR福知山線脱線事故ですらJR西日本の会長らを業務上過失致死傷罪に問うにあたり、検察審査会を通して強制起訴までしなければならなかった。

今回取り上げさせて頂いた2007年の徘徊中の死亡事故はどうだろうか?
一審二審は遺族側の賠償責任を認めたが、最高裁では遺族側の逆転勝訴になった。
また、裁判長は「JR側にも事故を防止する義務がある」として、JRの過失についても言及したことは大きな意味を持つ。
そもそも男性は徘徊中に1駅を移動に利用しており「乗客」であった。その1駅異動後のホームで無施錠の扉をすり抜けて線路に降りてしまったのだ。
認知症で徘徊中であったとはいえ、これら一連の行動は他の利用客でもあり得る行動であり、鉄道会社側が予見することも出来たのではないか?
男性をはねた電車が、快速で通過する電車であったとはいえ、駅の安全管理が問われてもおかしくはないはずだ。

公共交通機関であろうと、人をはね殺す事故を起こせば、はねた側の責任は重大です。それによって生じた損害は鉄道会社が負って当然です。
それを「居眠り」「介護方針に問題」などと因縁をつけ、85歳のお年寄が一瞬居眠りをしたなどとして賠償請求するなど言語道断。
介護に完璧を求めるなら、鉄道会社はだれも殺さない運営をしろ。
完璧な予見と防止策とやらを見せてもらおうではないか。

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