長崎平和式典で「改憲反対」と叫んだ男が警察に連行される

政治・社会

長崎平和祈念式典安倍首相挨拶

写真:官邸HPより 式典であいさつする安倍晋三首相
9日に長崎市で行われた「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」で、来賓あいさつのために演台に向かう途中の安倍首相に対し「改憲反対」と叫んだ男が、式典後に警察車両に連行された。
式典を妨害する意図があったかは不明だが、厳かな式典中に大声で叫ぶ行為は「威力業務妨害」の疑いもあり、警察が事情を聴くことは当然である。詳しい話や個人の情報を聞き取るにあたり、マスコミらの囲みから警察車両への移動を求めたのも当然の配慮である。
しかし、左側の作家先生は「特高警察復活」などと、共産党界隈が飛び跳ねて喜びそうなツイートで警察を批判している。


政治主張のためなら違法行為が許されると思っているようだ。

長崎新聞の記事から悪意を感じる

長崎新聞の記事は本記事の最後に全文を掲載するが、この記事の書き方は、あたかも警察が男性を強制的に連行したように思わせるトリックが仕込まれている。

浦上署は「本人の了解を得た上で、車に乗り込んでもらった」としたが、男性は「男性は。触らないでください。離してください」と訴えていた。

この書き方は意図的に読者を錯誤させる手法だ。
「男性は抵抗したが警察官に無理やり連行された」か「任意同行であったが男性は移動中も抗議していた」このいずれかなら問題だが、そのような記述になっていない。記者はその様子を見ていたのだから、それが任意同行であったことを知っていたはずで、そうでなければ「抱えられ連行された」「取り押さえられた」「身柄を確保(拘束)された」などの文言は外せない。
男性の訴えのみを記述し、警察の様子は記述しないことで、それがあたかも強制的な連行であったと錯誤させている。任意同行と言えない状況であったなら、警察が実際に引っ張るなどの強制性があったのか記述すればいいのだが、長崎新聞記者はそれが任意同行と分かっていたからこそ、警察の様子や動作は書かず、錯誤させる文章にしたのではないか。

とは言え、この記事を読んで「特高警察復活」だの「言論封殺」と騒いでる左側の人たちは、どんな書き方をしても警察を批判しただろう。
とにかく「警察は敵」というのが共産党界隈の基本のキであり、警察との衝突は「弾圧への抵抗」と、暴力革命に大義を持たせるために不可欠であり、何かにつけて因縁をつけては、ぶつかりたがるものだ。

脱線した話を元に戻す。
表現の自由や言論の自由は無制限に保障されているものではなく、式典で突然大声で政治主張する行為は、式典を厳かに行いという主催者や列席者の権利を、威力をもって妨害するものである。
そのような行為が認められた時に、警察が事情を聴くことはなんら特別なことではなく、むしろ、要人である首相に突然叫んだ男をその場で取り押さえなかった警察が批判されてもいいくらいだ。
テロを警戒する警察やSPが飛び掛からなかったのが不思議でならない。
平和式典で騒ぐようなことは断じて許されず、成人式で暴れるヤンキーにも劣る行為である。

長崎新聞記事の書き起こし

基本的に、他社の記事を丸ごと掲載することには避けているが、今回の案件はネットに上がってはいないようなので書き起こしを掲載する。
以下が長崎新聞掲載記事の全文
首相に叫んだ男性 式典後警察が聴取

報道陣の取材遮り

 9日の平和記念式典で、安倍晋三首相に「改憲反対」と叫んだ男性に本誌記者ら報道陣が取材中、複数の警察官が割って入る一幕があった。
男性は来賓あいさつをするため演台に向かう安倍首相に対し、参列席から「改憲反対」と叫んだ。式典終了後、報道陣は男性に発言の意図を確認するために取材。男性は「首相は民主主義をないがしろにしている」と説明した。
取材の途中、複数の警察官が割って入り、男性を取り囲んで事情を聴き始め、警察車両まで連れて行った。浦上署は「本人の了解を得た上で、車に乗り込んでもらった」としたが、男性は「触らないでください。離してください」と訴えていた。

以上、長崎新聞記事より

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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