新聞記者が市長へ「気が変わったら連絡を下さい」朝刊で未練伝える

マスコミ・報道

山下慶一郎(荒尾市長)

写真:荒尾市HP市長プロフィールより

なんだか切なくなるような記事を読んだ。
西日本新聞荒尾支局の記者が1日付で福岡市の本社へ移動。その際に管内の自治体へ挨拶に回ったが、ある市長が「会いたくない」と断ってきたんだとか。
それに対して記者は「気が変わったら連絡を下さい」と記事で呼びかけている。

些細なことで「もう会いたくない」とふて腐れる女と、女心を理解できず「話せばわかる」と連絡を取りたがる男。そんな恋愛ドラマを見ているようだ。

ここで「会いたくない」とへそを曲げている市長とは、おそらく熊本県荒尾市の山下慶一郎市長のことだろう。

公選法違反や便宜の追及に立腹する市長

西日本新聞の記事で取り上げられている問題は以下の3つだ。

・選挙区内で花や酒を贈り、寄付行為を禁じた公職選挙法に抵触
・後援会幹部の市文化施設長への登用問題
・市民病院建て替えを巡る混乱で百条委が追及

これらの問題点に合致する荒尾支局管内の市長と言えば、荒尾市の山下慶一郎市長しかいないだろう。公選法違反では2016年2月に書類送検されたことが報じられており、市民病院建て替えの問題も荒尾市だ。
こういった問題を追及してきた西日本新聞の記者が、取材ではない「移動のあいさつ」で市長から面会を拒否されたからといって「ある市長」と名前をぼかして嫌味を記事にするというのもなんだか情けないような気がする。
市長も市長で、ここまで露骨に記者個人への嫌悪感を露わにすれば事態が悪化するということが解らないのだろうか?

どっちもどっち、犬も喰わない痴話喧嘩を見せられたような気分です。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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