「ジャポニカから虫が消えた」騒動はステマだった?朝日は記事削除で逃亡

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“「ジャポニカから虫が消えた」騒動は“つくられた”ものだった"

22日、朝日新聞が運営する「dot.(ドット)」に掲載された衝撃的な記事タイトル。
スクショ→「ジャポニカから虫が消えた」騒動は“つくられた”ものだった 〈dot.〉|dot.ドット 朝日新聞出版
内容は信じがたいもので、2014年の「ジャポニカ学習帳から虫が消えた」「教師や保護者からクレーム」といった一大論争は、ショウワノート株式会社から依頼を受けたコンサルティング業者が仕掛けたものだったというのだ。それは一種のステルスマーケティングともとれる手法で、企業倫理的に問題視されそうなPR作戦でもあった。
記事の中では「産経新聞の記者に昆虫の表紙の話を意図的にお伝えした」「芸人の星田英利氏(元ほっしゃん。)によるツイート、ついに来た、と思いました」「バズったときの感覚は、魚釣りで大物の当たりを得たときのそれに似る」などと、意図的に誤った情報で論争を呼んだような書きぶりだ。
この記事は25日には削除されているが、当サイトはショウワノートに取材を行い「事実と異なる内容である」との回答を得た。

朝日の捏造か?コンサルの盛りか?

ジャポニカ騒動に関しては2014年の時点で、「昆虫表紙廃止はクレームが主因では無かった」という事実が当サイトの調査で判明している。
参考:ジャポニカ学習帳を巡る騒動は「ほっしゃん。」の勘違いが発端?

今回の朝日新聞運営の「dot.(ドット)」が掲載している内容についても株式会社ショウワノートに確認し、事実ではないというコメントが得られた。おそらく「dot.(ドット)」がショウワノートに確認を取らず、コンサルティング会社代表の話を鵜呑みにして記事を公開、後から何らかの不都合が生じたために削除したのだろう。ショウワノート側は朝日新聞社に抗議などはしていないとのこと。
スクショ→「ジャポニカから虫が消えた」騒動は“つくられた”ものだった 〈dot.〉|dot.ドット 朝日新聞出版

掲載されていた記事によると、産経新聞の取材に際し「意図的に昆虫表紙廃止の件を伝えた」とあるが、ショウワノート総務担当者への取材では「そのようなことはしていない」と否定している。この人物に45周年のPRを依頼したことは事実であるが、意図的に「昆虫が消えた」「過剰なクレーム」という演出を依頼をしておらず、ショウワノート社長がコンサルに沿って意図的なコメントをした形跡も見つかっていない。

ここで示される産経新聞の記事は以下、
【開発ヒストリー】子供たちに愛され12億冊 「ジャポニカ学習帳」破れかぶれの昼メロCMが大当たり – 産経ニュース
2014年の騒動時にも当サイトが検証しているが、産経新聞の記事では「クレーム」に言及はされているが、別の理由がしっかりと記述されている。

2年前には、それまで植物とともに表紙写真で使われていた昆虫が消えた。教師や母親から、「気持ち悪い」とクレームが寄せられたためだ。
(中略)
トップブランドを維持するには、伝統を守るだけでなく、時代のニーズを取り込む柔軟性も必要だった。

この時点では件のコンサルタントが言うような「意図的」なものは感じられず、事実と異なる形で議論が生じるようなものではない。
しかし、この翌日にタレントの星田英利(ほっしゃん。)が不自然なツイートを行う。どう考えても産経新聞の記事とは異なる内容だ。

これで一気に話題が拡がり、以下の記事がバズる。朝日新聞系列だ・・・
ジャポニカ学習帳から昆虫が消えた 教師ら「不快」→苦渋の決断 – withnews(ウィズニュース)

ここでは完全に、教師や親のモンスタークレーマーによる昆虫表紙廃止のように書かれている。このウィズニュースの記事内容についてショウワノートに確認をしたが、そのような記憶はないとのことだった。
実際に過去のインタビュー記事などを確認したが、ショウワノートが昆虫表紙を廃止した理由はクレームではなく、ニーズに合わせた事業展開を考えた結果であるとしている。クレームはあくまで一つの意見として参考したに過ぎず、実際には「昆虫の表紙では売れない」という経営判断であり、その見解は現在も変わっていない。
ウィズニュースの記事が掲載された1週間後、朝日新聞紙面にもウィズニュースと同じ記者の署名入りで同内容の記事が掲載されているがショウワノートの見解と異なる「理由」が掲載されてしまっている。

しかし、これが同じ朝日新聞系列でも週刊朝日の取材記事では全く異なる内容が掲載されているのだ。記事はジャポニカ騒動から8か月後の2015年7月に先述の「dot.(ドット)」にも転載されている。
ジャポニカ学習帳 昆虫表紙の劇的復活に“生き字引”カメラマンも歓喜 (1/2) 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版
ここでは担当者のコメントとしてこう書かれている。

「先生や社員の子どもから『昆虫が苦手』という声が数十年前からあったのは事実ですが、クレームが直接来たわけではありません。10年ほど前から学校がノートを一括購入するようになり、先生が子どもや保護者の昆虫への反応を気にする懸念があった。『花の学習帳』というブランドイメージも定着してきており、昆虫の写真をやめたほうが選ばれやすくなるという考えがあったのです」

要するに朝日新聞の記者だけが「モンスタークレーマー」が原因であるかのように書いてるだけで、週刊朝日や産経新聞の記者はそんな意図的な印象操作はしていないということだ。

朝日新聞さん。捏造でないのなら削除で逃亡せず経緯を説明してください。ショウワノート総務担当者は真っ向否定しており「本当にびっくりしている」と困惑しております。
そもそもコンサルティング会社がクライアントの許可も得ず「PR効果は広告費に換算して3億円前後。これをほぼゼロの予算でやってのけた。」などと取材に答えてしまう時点で「おかしい」と思ってショウワノートに確認取材をするべき。著書に書いてあったとしても確認は取るべきです。
著書:共感PR 心をくすぐり世の中を動かす最強法則

コンサルティング会社が「盛ってる」のか?
朝日新聞の「捏造」なのか?
どっちなの?

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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