加計獣医学部、毎日新聞が「国の基準に照らすと優れた教育環境」と報じていた

マスコミ・報道

岡山理大:新学部 今治に獣医学部、事業者は加計学園 来年4月開学へ今春着工 /愛媛 - 毎日新聞 (1)

来春、学校法人加計学園が愛媛県今治市に新設する獣医学部に関し、連日マスコミは「加計学園問題」として疑惑の目を向け、ご多分に漏れず毎日新聞も他社と同様に批判的な報じ方をしている。だが、過去の記事を読み返してみると、今治市に獣医学部が新設されることを好意的に報じ、現在とは全く異なる論調であったことが判明。
中でも今年1月に、加計学園が規制緩和で獣医師系大学を新設できる国家戦略特区の事業者に事実上決定した際の地方版記事では国の大学設置基準に照らすと、専門教員数は2・18倍、校地面積は17・5倍で優れた教育環境となると絶賛する内容の記事を書いている。
参考:岡山理大:新学部 今治に獣医学部、事業者は加計学園 来年4月開学へ今春着工 /愛媛 – 毎日新聞

地元高校生の進路、地域振興も

愛媛県の地方版では継続して好意的な報じ方をしていたにもかかわらず、毎日新聞はこの僅か2か月後、野党議員が安倍政権批判の材料として騒ぎ出したことを契機に、あたかも獣医学部新設が不適切であるかのような論調に転じている。調べてみると、他にも地方版には獣医学部新設が地元の悲願で、有意義なものであると報じていることも判明した。

昨年の7月にはすでに、地元高校生を対象にしたアンケートの結果を報じている。
記事では、県内の獣医学部への進学希望者の12%が、新設が決まれば県外ではなく地元に残って進学したいと答えたことを取り上げ「誘致が実現すれば進学希望は大きく伸びそうだ」とテンション高め。
参考:国家戦略特区:今治・獣医師大、12%「誘致なら進路に」 県内高校生意識調査で回答 /愛媛 – 毎日新聞
資料:大学獣医学部の誘致に関する意識調査結果について 今治市企画課 国家戦略特区推進室

昨年の11月には、今治市が10年に渡り獣医学部新設を切望し、今回の国家戦略特区での誘致を急いでいることを批判なくそのまま報じている。
この記事では、安倍首相の意向など関係なく今治市全体が誘致に熱心であることを、市長に加え県知事の前向きなコメントまで掲載している。
参考:国家戦略特区:獣医学部、新設可能に 規制緩和へ、今治市誘致急ぐ /愛媛 – 毎日新聞

本記事の冒頭で紹介した国の大学設置基準に照らすと、専門教員数は2・18倍、校地面積は17・5倍で優れた教育環境となると絶賛された記事では、他にも「分科会に出席した民間有識者からは「感染症対策など、時代の要請を受けて世界をリードする取り組みは意義がある」と評価された」など、現在の毎日新聞の論調とは相反する記述が見られる。
卒業後は地元で就職することを前提にして、四国出身者を優先する「地域入学枠」で30人程度入学させるプランまでご丁寧に記載。
参考:岡山理大:新学部 今治に獣医学部、事業者は加計学園 来年4月開学へ今春着工 /愛媛 – 毎日新聞

これが、いざ安倍政権打倒の材料となると、毎日新聞地方版の取材は無視され「獣医学部新設はけしからん」という論調になる。
地方版で継続的に取材していた記者も、本社のご意向忖度し、あったものを無かったことにしたのだろうか?

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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