国内希少種300種指定の論点と乱獲者の詭弁


tora
「環境省が2020年までに国内希少野生動植物種の指定に300種を追加する」
この報道がどうも勘違いされて一人歩きを始めているようだ。
批判の内容は主に、希少種指定に目標数値を設定するべきでないというもの。
なんとなく正論ではあるように思えるが、決定的な誤解がある。

スポンサーリンク

以下の、WWFジャパンホームページに掲載された記事を参考にしてほしい。
改正された種の保存法は3年後に期待を抱かせるものとなった http://www.wwf.or.jp/activities/2013/06/1138004.html

ここで言われている「300種」という数値は、こじつけてまで300種を指定しようという事ではない。
現在、絶滅危惧種(環境省)は3600種とされながら、保護の対象となる国内希少種は僅か90種前後に留まっている。
かといって、3600種を無条件に指定することはできない。
指定にあたっては、さらなる情報収集と議論が必要ではあるが、時間の経過とともに絶滅も迫る。
この限られた時間と人員、経費のなかで、絶滅の切迫度の高い種はなんであるかを見極めながら300種の指定を目指そうという趣旨なのだ。
これは、3600種の絶滅危惧種の中からの300種であり、環境問題に熱心な団体・活動家からしてみれば「妥協案」という見方もあるでしょう。
これらが一部の人に誤解され、環境保護団体が非科学的に300種を絞り出そうとしているような論調が付け加えられて一人歩きしてしまっている。
その手の誤った情報を拡散する人がもう一つ誤解している事がある。
「無知なお上が勝手に・・・」
これは完全にデマです。誤解の域を超えています。
環境省には、民間人からの意見を受け付ける窓口もありますし、個々の案件に対してパブリックコメントも募集しています。
勝手に役人が机上で決めているのではありません。指定が妥当でないと主張するならば直接、環境省にデータを渡すこともできるのです。
※小池大臣当時の外来生物法は確かに強引な一面もあった。

ネットニュースでは、できるだけ広く一般にわかりやすい記事を書く必要もあり、詳細や専門用語が割愛されるため、趣旨が抜け落ちているものがあります。
特に、ニュースに少しのユーモアと皮肉をプラスする、話題優先記事には注意が必要です。
私自身の認識として、環境省が常に正しい判断をしているとは思わないし、人間の精神面が強調され生態系とは無縁な一部の動物愛護団体と、生態系保護を目的にする環境保護団体が、ごちゃまぜに入り乱れる現状にも不満がある。
私はどちらか一方に属する事は、冷静さを欠くことになるのでそれを控えている。

昆虫乱獲者の言い分

絶滅の危機と言えば、開発による生息環境の破壊・圧迫は主因といっても過言ではないでしょう。
しかし「乱獲」も見逃せない問題で、こちらも主因といってよいでしょう。
生息環境の破壊が主因と主張したり、そもそも数が減っていないという事を「完全匿名」でネットに流す人も多数います。
私はこの中に「昆虫乱獲経験者」がいるのでは?と思っています。
そのような主張は完全匿名である必要はなく、正当な主張なら環境省に向ければ良いはず。
自らの主張が形成される過程に、違法性やモラルに反する行為があったのでは?と疑ってしまいます。
最近、SNS等で話題になった「ヨナグニマルバネクワガタ」に関しても、実際は指定の必要がないという声もある。
ヨナグニマルバネクワガタが、どれだけ生息しているかなど私には数値化することはできない。
ただし、マルバネクワガタ全般に関しては、以前から乱獲が激しかったことは事実で、私が運営していたサイトでは取引を禁止したことがある。
指定前は「希少種」という宣伝文句で売っておいて、
指定されたら今度は「数は減っていない、環境省は無知」と言い出す始末。
こういった乱獲者の矛盾する意見もネット上には存在し、それらを安易に信用して引用するのもいかがなものかと。

また一部では、ワシントン条約や種の保存法を曖昧に解釈し、それらの規制が絶滅を招いているような事を書く暴論も見られる。
これは、日本のオオクワガタが絶滅しないというロジックと同じである。
オオクワガタは規制されていないので、自家繁殖数が多く絶滅の可能性はないというロジックだ。
しかし、その自家繁殖や販売するための乱獲、材割り採集による生育環境破壊により、自然個体数は激減し地域によっては全く見られなくなった例もある。
行政が、一般の飼育技術を種の保存に活用しきれていない事を曲解し、当てこすっているにすぎない。
規制種指定が絶滅を招くかのような、稚拙な逆説モドキは、ネタ程度に考えておいて間違いはないでしょう。

提案の窓口は開かれている 2014/09/27追記

本記事アップから1年が経過、環境省から以下の発表がありました。
環境省 報道発表資料-平成26年9月26日-(お知らせ)国内希少野生動植物種の選定に関する提案の募集について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=18694
希少種保護に関して「御上が勝手に~」など、事後になっての文句だけは一人前の人たちは提案するんでしょうか?

掲示板、まとめ転載歓迎(全文転載の場合、冒頭と最後の2か所に出典リンク、URLはテキストではなくリンクで)動画での転載お断り

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします。

スポンサーリンク

クワガタ・カブトはなぜ「余品」と呼ばれるのか?

私はこうしてiPhone5sを手に入れた!&レビュー

関連記事

  1. テナガコガネ飼育で初の逮捕者、他の飼育者も晒しておく。

    写真:虫の標本 テナガコガネ C.parryi(外国産標本は合法です)もう何年も前から言…

  2. 絶滅昆虫を絶海の孤島で発見!しかも繁殖成功!

    絶滅したはずの昆虫が絶海の孤島で再発見され繁殖に成功 - GIGAZINEhttp://giga…

  3. 調べない「しらべぇ」の外国産クワガタ輸入禁止の記事がデマ過ぎる

    写真:新甲虫王者ムシキング デッキ福袋「しらべぇ」なのに全然調べずに記事を書いているよう…

  4. 【経験者は語る】ムシキングによる昆虫ブームなんて無かったよ。

    2003年から2010年にかけ大ブームとなった「甲虫王者ムシキング」が2015年夏に…

  5. 【動画有】地球外生命体?白蝋の綿毛、腹部には8対の脚がある生物

    神奈川県鎌倉市の源氏山周辺のハイキングコースで奇妙な生物が撮影された。発見者のブログには「直径1…

  6. ブログのネタに困って、クワガタ・カブトムシを買うようになったらお…

    本末転倒というやつです。虫を飼う趣味がいつのまにやら「買う」趣味になってませんか?もちろん買…

  7. 恫喝【暴力団お断り】

    今のところ、どこの誰とは言いませんが・・・恫喝や圧力で言論の自由と権利を奪おうとする人間が、…

  8. コバエ退治に有効な手段とはなにか?

    コバエ退治には何が効果的か?クワガタ・カブトを飼育する人の多くが悩まされている。コバエ退治と…




最新の記事

  1. 福島瑞穂が秘書・池田幸代を事実上の解雇「秘書の枠を超えたので」辛淑玉の舎弟を自称し警察シバキを宣言
  2. 左翼が米軍ヘリ窓落下事故を名護市長選挙に利用(公選法違反)北のミサイルで「9条守れ!」と政権批判も
  3. 有田芳生の離党理由「テレビに出たかった」?「報じてくれた!」と各社報道を嬉々としてツイッターで紹介TOP
  4. 黒川敦彦がついに発狂!加計獣医学部が推薦倍率28倍の超人気難関校に→「安倍が願書だけ出させている」
  5. 自演確定?普天間の保育園に落下とされた米軍ヘリ部品、落下事故演出の痕跡発覚!マスコミも加担か?
  6. 民進・有田芳生議員が離党!ネットの声「どこに行ってもワルは、ワル」上杉隆「オプエド既報!ドヤッ!」
  7. 増山麗奈「ビビアン・リーと同じ台湾原住民の女優さんと写真撮ったで」←節子、それ、ビビアン・スーや
  8. 【子連れ市議】緒方夕佳市議の政治資金収支報告書に謎?視察同行者は自費と説明も政治活動費で支出の履歴
  9. 黒川敦彦「安倍事務所のオーナーは帰化した在日、指定暴力団が出入りしている」下関で差別材料を漁る
  10. 民進・徳永エリ「メディアは民進党を潰したいのか!」→自身は立憲民主党のジャンパーをスタンバイ完了!2

▼お問合せ・依頼
support(アットマーク)ksl-live.com




カテゴリー

▼グループサイト
昆虫専門KSLオークション
KSLフォーラム
▼お問合せ・依頼
support(アットマーク)ksl-live.com




PAGE TOP