「顔のないカブトムシ」は放射能による奇形ではない。


以下の動画をご覧いただきたい。
2014盛夏!フクシマのカブトムシから人類へメッセージ

結論から言うと奇形ではなく「蛹化不全」か「羽化不全」です。
こういったケースでは、変態のタイミングで死んでしまうことが多いのですが、稀にそのまま羽化します。

画像を見る限りでは、前胸背板と頭部の境目から触覚が出ています。頭はそこに存在しています。
これは何を意味するかというと、蛹化する時点で幼虫の頭部の殻が抜けきらず頭部形成を圧迫した可能性が高いということ。
または、蛹の時に頭部は下を向くように折りたたんでいますが、羽化時に頭を持ち上げた際に何らかの要因で前胸背板側へめり込んだ状態になった可能性もあります。

これらは「奇形」ではなく「不全」と呼ばれるもので、幼虫→蛹→成虫と全く異なった構造へ完全変態を行なう昆虫では珍しくありません。
継続的な成長過程で徐々に変態するのではなく、ある一定の時期、短時間で全く異なる新たな「体」を形成するというハイリスクなタイミングを経て「成虫」になるのです。
似たようなケースは2012年にも話題になりました。
カブトムシにも奇形が多発?は誤認です。
2012年のケースは、西日本での事例にも関わらず一部の反原発派が「フクシマ」と捏造してツイートを拡散したため放射能の影響というデマが拡散してしまいました。
また、件のカブトムシを飼育していた本人が飼育方法を誤り必然的な羽化不全だと後に認め、「誤認」であったことは証明されています。
私は原発に代わるエネルギーを望んでいます。それにも関わらず、事実を記事にした途端、反原発の某医師らによって私は「原発利権に関わっている」などという根も葉もないバッシングを受ける被害にあった。
事実でないことや、あまりにも根拠の薄いことを福島県ではなく「フクシマ」というキーワードを用い、風評被害が拡散されることは見過ごせません。
今回も早速、昆虫の生態を一切調べることなく放射能の影響であるかのようなコメントが見受けられます。
また、この動画をアップした人間のブログの記事タイトルが不謹慎極まりないことも不快感を禁じえません。
ユーチューブではソフトな内容となっていますが、ブログでは・・・
『2014年最悪のシナリオ!顔が無い奇形カブトムシ ※台湾ガス爆発的拡散希望』
今、台湾では都市部の連続大規模ガス爆発で多くの方が亡くなり負傷者も多数。
その台湾の人は東日本大震災の際には、世界でもっとも多くの義援金を寄付してくれた人々です。
人口はわずか2300万人で平均収入もけして高いとは言えない台湾が全力で支援してくれたのに。
「※台湾ガス爆発的拡散希望」とはなんたる悪態。
悲しい限りです。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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