密輸昆虫を買うと逮捕される


ハナムグリを中心とした昆虫密輸、これらは半ば公然と取引されている。
無論密輸した本人は摘発の対象となる。
では密輸昆虫を買った人は罪に問われないのか?

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密輸に由来するハナムグリを販売している人がよく、
「輸入はできませんが販売譲渡飼育に規制はありません」
などというデマを流している。
これらのデマに関しては過去の記事に記載したので参照してほしい。
⇒外国産ハナムグリが外来生物法を動かす?
https://ksl-live.com/blog332

植物防疫法上も飼育できないことは明らかだが、実は「関税法」での逮捕はあるようだ。
主に麻薬等の取引で適用される「関税贓物(ぞうぶつ)犯」というのがそれだ。

==========
犯罪(※)に係る貨物について情を知ってこれを運搬、保管、取得する行為等(関税法第112条)
【5年以下の懲役若しくは500万円(*)以下の罰金又は併科】
※関税法第108条の4、第109条、第109条の2及び第110条第1項の罪
==========

最近では生き物の密輸でも適用された事例がある。
⇒絶滅のおそれのあるカメ2種の違法取引でペットショップ経営者ら書類送検
http://www.trafficj.org/press/smuggling/j120526news.html

これは十分に昆虫にも適用されるはずだ。
しかも大半の外国産ハナムグリは不法行為「密輸」であることが周知の事実であり、販売者が犯罪の情を知っていなかったというのは無理がある。
累代された個体については「犯罪に関わる貨物」という解釈は難しいが、先日話題となった「ゴライアスWF1」などを自己繁殖として出品していた人は同罪に問われてもおかしくない。
これはゴライアスオオツノハナムグリが密輸と知りながら種親を譲り受けたことが明白であり、「関税贓物犯」にあたる可能性は極めて高い。
国内に入ってしまえば取り締まる法律が無い、というのは間違いであることがこれでお解かりいただけたと思う。

しかしこの「関税贓物犯」というのは不思議なくらいに摘発に適用されてこなかったことも事実。
麻薬などでは「麻薬とは知らされず運んだ」などと供述され、犯行の意思が証拠として押さえにくいことなどが主な原因だろう。
生きた昆虫に関しては譲り受けた時点で犯行の意思は確定的で、植物防疫法での摘発を逃れる工作などでも犯行の意思は、はっきりしている。
前述のカメ密輸事件と昆虫密輸は手口が同じで人物相関図まで酷似している。今後は昆虫の密輸でも積極的に適用されるかもしれない。
今までの密輸犯は植物防疫法の不備を逆手に取り、挑発的とも取れる言動や販売活動を行ってきた。
しかしこれらは昆虫輸入が、強制力の乏しい植物防疫法に該当する事で安心していたのだろう。
しかし「関税贓物犯」は関税法、摘発を逃れる勝手な解釈が通用しない。非常に手厳しい法律である。

明らかに密輸犯と取引していると思われる人物は少なくない。
植物防疫法ではなく「関税贓物犯」として通報されたらどんな見苦しい言い訳を披露してくれるのだろうか。

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