ツッコミどころ満載で、なにから話してよいか迷っちゃう記事です。
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コイツ…ないわ!「育ちが悪い女」と烙印を押されるアウトな言動-ネタりか
タイトルに「コイツ…ないわ!」を入れてくるような人に育ちや品性を語られたくないですよねえ・・・
ある人物を評価するとき、産まれや育ちを持ち出すことこそ品性下劣では?
記事の中にも、女性が女性の悪口をいう醜悪さが滲み出ていて、顔を覆いたくなるような内容です。意識高い系女子にはこの手の記事がウケるのでしょうか。
女性を「育ち」で評価したがる慣習
この「育ちが悪い」という言葉、ほとんど女性への陰口でしか聞きません。
特定の女性への嫌悪感に対し、実害や根拠を示せないときに「育ちが悪い」という言葉を都合よく使い、さもそれが上等な言葉であるかのように語られます。
女性に限らず人を評価するときに育ちや生まれを持ち出すことが、はたして上品な事と言えるだろうか?
そもそも何を根拠に「育ち」を語ってくれてるのかすら不明である。
「嫁入り前の娘」などといった「育ち」を気にするのは昭和で終わったかに思えたが、今でもこのような下らない基準で、女性の社会進出や機会均等が阻害されているならば嘆かわしい現実だ。
言葉に「お」を付ければ上品になるという勘違い
件の記事では以下のように解説されている。
■1:言葉の頭に“お”や“ご”を付けない
言葉に”お・ご”をつけて、表現を上品に美しさを上げるために使われる“美化語”。この美化語を使わないと、一気に下品で乱暴な印象を相手に与えてしまいます。
中でも、女性は特に気をつけたいのが以下の言葉です。金、酒、化粧、花、昼、飯、茶碗、箸、砂糖、寿司、蕎麦、惣菜、葬式、金持ちなど。これらには、”お”や”ご”を接頭語として付けて、丁寧さを出しましょう。
確かに「金」は使い方によってはドン引きされるかと思いますが、そもそも「お金」の話に品が無いとも言えるし、「お金持ち」が上品で「金持ち」が下品だなんてことはなく、どちらにしても品の無い会話です。結局は前後の文脈と相手への配慮の問題。
そしてなにより、なんでもかんでも “お” や “ご”を付けることは『慇懃無礼』であることをこの筆者は知らないようだ。テレビに出てくるマナー講師が嫌みったらしいクレーマーにしか見えないのと同じ。
あとは、色気をはき違えてるだのマナーが悪いだのは本人の責任であり「育ち」でどうにかなる問題ではない。
やっぱり「育ちが悪い」は単なる悪口
自分のセンスに合わない者への批判はブーメランとなって自分の評価を下げることになる。それを正当化し回避するための言葉が「育ちが悪い」である。
結論として、
「育ちが悪い」は「言いようのないムカつき」と同意語である。
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