『びりギャル』を読んでいない僕が1時間で1000文字以上のブログを書き、批判されるかも知れない話


学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)

なんか映画が公開されたらしいのですが、馬鹿は治らないと思っている僕はこの本を読む気もないし映画も見ません。
でも流行り物はチェックしたい性格なので公式HPを見ることにした。
ツッコミどころ満載だったのでメモしておく。

スタートラインを引き下げているだけ

結論としてここの兄弟姉妹は頭がいい。だが、スタートラインを思いっきり下げてからダッシュするタイプのようだ。
母親の著書『ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話』の説明をみればよく分かる。

偏差値30から慶應に受かった姉、自暴自棄から立ち直った弟、不登校から上智に合格した妹。

ようするに、何らかの原因で勉強をしていなかった頭の良い子が勉強したらやっぱり結果が出ました!ということでしょう。

頭が悪い子はいないという暴論

ちょっと勘違いしていましたが、この本はギャルが書いたものではなかった。
著者は坪田塾 塾長の坪田信貴氏である。この坪田先生は実績ある優秀な先生だと思うのですが、どうしても納得できないのが・・・

「地頭が悪い子などいない。ただ、学習進度が遅れているだけ。
なので、遅れた地点からやり直せば、低偏差値の子でも1〜2年で有名大学、難関大学への合格は可能となる」

学習進度が遅れているだけというのは同感。勉強しない子が実力発揮できるわけないし、大人が環境整えれば効率よく学習できる。しかし「地頭が悪い子はいない」というのはどうなんでしょう?
そもそも「頭が悪い」という表現が具体性のない誹謗中傷の類です。
これを科学的・医学的に突き詰めると、やはり個人差や生まれ持った障害という現実が見えてくる。障害をもって産まれてきた子を「頭が悪い」というのは差別ですが、学習能力に問題があり社会のサポートが必要であるという認識は必要です。
著者は障害については言及していませんが、個人差についてはどう思っているのでしょうか?
偏差値を短期間に急激に上げるといっても、スタートの偏差値によって結果に差が出てくるはずです。勉強していない子が一定の偏差値ではないし、やはり勉強に向かない人間っていると思います。
勉強できなくても技術や芸術に優れているひとはいるし、スポーツ選手も同じ。それらも基本的に脳の働きによって生まれる結果であり、そういう意味で誰しも何らかの得意分野があり、それに出会わないだけという理屈なら納得できる。
おそらく著書をちゃんと読めばそんなことが書いてあるのでしょう。が、僕はこの本を読んでいない。

悪いのは全部オヤジなのか?

HPの説明を見る限り悪いのは全部、父親みたいな説明。
いやね、自己責任でしょ。

勉強以前の問題もある

お勉強とは無縁な生き方をし、そこそこ社会に迷惑な人間は多い。
学習を疎かにし、低レベルな解釈で喚き散らす人なんてそこらじゅうにいます。こういう人間が存在することを教師のせいにするのは酷。
人間形成ってそんな単純なものじゃないし、更生するってことは有名大学に合格することではないんですよと。有名大学でも犯罪に手を染める人間はいるし、それが有名大学ゆえに行われた事件だってあるでしょう。
あと、素行不良で迷惑かけた人間に「親が悪い、教師が悪い」とかいう言い訳を語らせてはいけません。とんでもない親に育てられ、理不尽な教師にぶん殴られながらも真面目に生きている人もいるんですよ。

結論!個人差ってあるんです。

ま、この本をちゃんと読んだ人から、
「それ全部書いてるよ!ボケ!」
って言われることを楽しみにしています。

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