舛添都知事とのヤフオク取引をベラベラ喋る出品者

マスコミ・報道

舛添要一 朝までファミコン
舛添要一 朝までファミコン

もう舛添都知事は救いようがない。早めに辞任すべき。
次から次へと湧いてくる疑惑は尋常ではない。
最近では「ヤフオクでの美術品落札」に政治資金が使われていたという疑惑が話題となっている。この件に関しては、「政治活動のために購入した」と本人が釈明しているのでガセネタではないようだ。

しかし、腑に落ちないというか、違和感を覚えることでもある。
まだ「違法」と断定できない状況で、取引したヤフオク出品者が落札者としての舛添都知事の情報をマスコミにベラベラと喋っているではないか。

報道されたヤフオクIDは本人なのか?

既に民放各局で疑惑のIDとして「ymasuzoe」が報じられている。
16日には該当IDが利用停止状態となっており、履歴はキャッシュからしか確認できない状態になっている。
このIDについては、もし別人であった場合は大変なことであるが、舛添都知事側が否定していないことから本人のものであると考えて差支えなさそうだ。
しかし、本人である可能性が不明である時点でIDを公表したり、IDに辿りつけるような落札情報を報じるのは「報道の自由」の範疇なのだろうか?
これは、ネットや個人運営メディアがかなりフライング気味に報じ、それに追随する形で大手メディアが報じるという最近ありがちな報道のパターンであった。
「ネットで話題に」というワードを免罪符のように使い、メディアの悪評はネットのせいにしようという卑怯な報道姿勢がうかがえる。

落札者の情報をマスコミに漏らす出品者

昨日からマスコミ各社は挙って、舛添都知事とヤフオクで取引をした出品者のインタビュー映像を垂れ流している。
出品者の連絡先や所在はヤフオク出店業者の情報から調べたのだろうが、そこを直撃取材するのは行き過ぎた取材ではないだろうか?
そもそも「ymasuzoe」が本人である確証もなかった時点で、不確実なID情報をもとに周辺に取材をかける。もし別人であった場合、出品者は大変驚き困惑するだろう。以後、ヤフオクでの出店を見合わせるかも知れない。
こういった、場当たり的な取材と報道に関してはヤフオクの運営が警告するべきである。舛添都知事と取引したからと言って自宅までマスコミが押し掛ける事態は異常としか言いようがなく、ヤフオクは出品者のプライバシーや安全に配慮して、マスコミ各社に慎重な対応を求める必要があるだろう。

一方で、報道の映像を見る限り、出品者側が積極的に情報を提供しているように見える場面が多々ある。これは頂けない。
出品事業者として、落札者の情報や取引内容は原則秘匿するべき事項。
もし、舛添都知事のヤフオク取引が違法なものと判断されれば、ある程度は有益と思われる範囲に限って情報提供しても良いと思われるが、疑惑の域を出ない今の状況で、領収書に記載した落札者の個人名などを公表する出品者は軽率だ。
これに関してもヤフオクは対応するべきだろう。

まとめ それでも辞任は免れない

個人的には舛添都知事は辞任が妥当だと思っている。震災の影響など考えて、その時期は慎重に判断する必要はあるだろうが、開き直って辞任を免れてもロクな都政にはならないだろう。

ただ、現在の状況は「舛添に関する者ならなんでも叩け」というリンチ状態。
悪いのは舛添都知事ではあるが、無関係な人が巻き込まれるような報道は慎むべきではないだろうか?
事あるごとに「報道の自由」「マスコミが委縮する」と叫んではいるが、一体どこが委縮しているのだろうか?

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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