SEALDsがオウム化するならアベ政権はナチスになる

政治・社会

夜の国会議事堂

またnetgeekが・・・
堀江貴文「SEALDsはオウム真理教のようなテロ組織になる可能性がある。だからこそ監視して叩く必要がある」←その通りだわ!!!
堀江貴文氏の発言を額面通りに受け取って記事にしちゃってます。
netgeekには「恥」という概念がないのでしょうか。
ホリエモン自身もこの記事をツイッターで紹介していて痛々しい。
私自身、SEALDsには疑問や不快感たっぷりなのですが、自分の嫌いな者の悪口なら何でも大好物みたいなレベルの低さには呆れる次第。
SEALDsがオウム真理教化するという飛躍した論じ方は、「放射能で鼻血ガー」や「安倍がヒトラーで自民がナチスで」と同レベルだと思ってよいでしょう。
そもそも彼らはそんなに賢くない。

オウム真理教事件の矮小化

彼ら(SEALDs)は日本共産党と関係が深く政治的な主張も反政権一色、左派メディアのヒーローだ。一方で熱気を帯びたデモや集会を行い多数の参加者を集めるが、彼らが応援する選挙はほぼすべてにおいて「負け」ている。

選挙で勝てないならテロを起こすに違いない。

というのはあまりにも短絡的ではないだろうか?
確かにSEALDsと近い関係にある集団が、極めて暴力性が高いことなどが問題視されてはいるが、オウム真理教がテロ組織化した経緯とは全く異なるだろう。

オウム真理教は各分野において高度な知識と技術を有した人材を集めていた。
特に化学においては机上ではなく「プラント」を建設してまでサリンを生成しようとするほど、強い計画性と実行性を持っていた。
医療に関しても医師である信者が指紋消去手術などを行っていた。

SEALDsにこのような人材が集まればオウム化するというのがnetgeekの主張であるが、それはSEALDsに限ったことではないだろう。
「人材が集まれば」という仮定はどのような組織にでも当てはまるし、町のチンピラグループだってテロ予備軍だということになってしまう。

こういった安易な発想はオウム真理教事件の矮小化につながる。
「アベはヒトラー」と、ナチスの暴虐を矮小化する連中と何ら変わりない。

血のメーデー、騒擾には警戒を

SEALDsがオウム真理教化するというのは馬鹿げた話ではあるが、全く無警戒で良いわけではない。
彼らは「群衆」を甘く見ている。とにかく多くの人を集めることだけに集中しているが、集まった群衆のコントロールについては無頓着である。
ただひたすら特定個人や団体への憎悪を煽るようなフレーズを繰り返すことが、どれだけ危険なことかを知らないのだろう。

オウム真理教のテロは教祖の指示と特異な思想に基づいていたが、群衆が起こす騒擾事件は主催者や代表者が意図せずとも発生し、鎮圧にあたる警官隊との衝突は不可避となる。
騒擾事件と言えば大須事件であるが、これは事前に火炎瓶を用意するなどテロの要素が強い。意図を超えた騒擾事件と言えば「血のメーデー」であろう。

血のメーデーに関しては計画性があったとすれば、一種のテロという見方もできるが事件当日の騒乱は明らかに群衆の「暴徒化」である。
SEALDsとその界隈の組織は、日本共産党の影響を強く受けているため「包囲」「行動」「一斉」「連帯」などいう言葉を多用する。これらの言葉は暴力革命を想起させ、集団を暴力に駆り立てる効果がある。
むしろ計画的なテロよりも、彼らが意図しない騒擾事件が起こる可能性が高い。

過去に日本共産党が行ったテロ行為は、確かにオウム真理教に近いものがあったが、SEALDsはそのような役割にはないでしょう。
警戒するべきはSEALDsではなく、彼らを利用する日本共産党だ。
日本共産党の影響下にあるという意味で彼らを監視するのは良いが、あまりにも飛躍した陰謀論は逆に彼らへの警戒心を低下させ、彼らを利用する日本共産党の思う壺ではないだろうか?

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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