市場ずし問題で「韓国批判増量サービス」をする残念な人たち

政治・社会

ワサビ

昨日の記事「市場ずし(大阪)の問題を右と左のイデオロギー対立に利用するな」に対し、私のツイッターアカウントにいくつかのリプライが寄せられている。
その内容から察するに「しばき隊がはしゃいでいる」ということで、今回の騒動を懐疑的に見る向きがあるようだ。
疑問を持つことまでは理解できる。共産党界隈は「差別」と思われる事案に対しては、怒りよりも快楽的な攻撃をしているように見えるからだ。
私のところへ直接疑問をぶつけてくる方々は、あくまで「懐疑的」というスタンスのようだが、一部では「韓国人の捏造」「しばき隊が関与」「在日資本店の嫌がらせ」などというトンデモ論を展開している人もいる。
これはワサビ増量サービスに因んだ韓国批判増量サービスでしょうか?

店長の苦しい言い訳

今回の市場ずしの件は問題となった難波店の店長がフジテレビのインタビューに答えている。
ホームページに掲載された謝罪文と同様に、外国人のお客様からワサビの増量を頻繁に求められていたために徐々に増えていったという苦しい言い訳。
インタビューで店長は、
「外国からのお客様はほとんどワサビの増量を"もっともっと"と要望してくる。10人中10人が」
と、信用に値しない証言をしている。10人中10人なんてありえないし、涙を流して苦しむ観光客が「もっともっと」と要望するわけがない。
そもそも「ワサビ」を要望されたら醤油の小皿に盛って提供するのが通常であり、要望も聞かずにあれほどの大量のワサビをシャリに押し込むように握ることなどあり得ないだろう。
ワサビの量についても店長は、
「要望が多いので多くなった。倍とまではいかないが、2倍以上になった」
倍とまでいかないが2倍以上になった?矛盾する証言だ。しかも公開された写真では2倍どころではなかった。

ネトウヨの擁護が見苦しい

「韓国人の捏造」「しばき隊が関与」「在日資本店の嫌がらせ」などと妄想全開のデマを垂れ流しているネトウヨがいる。
こうなったらもうカルトの世界だ。
なんでも韓国が悪い。そう唱え続ければ天国にでも行けるのか?

この問題で共産党界隈が嬉しそうに騒いでいるのは事実だ。
しかし、それはそれで個別に批判すれば良いだけであって、無理に市場ずしを擁護する理由にはならない。しばき隊界隈の人物が「店を燃やせ」と書き込んだのであれば、その行為を批判するだけで充分だろう。
いわゆるサヨクが、韓国や中国の問題となると過剰に「差別だ!」と騒ぐことも問題だが、韓国や中国が絡むと「ねつ造だ!」と騒ぎ出し民族差別的な言葉を書き殴るネトウヨも似たようなものだ。
むしろ、差別的な発言を織り交ぜるネトウヨの分が悪い。

フジテレビのインタビューで店長は問題の行為自体は認めている。
それも外国人観光客に限定した行為であったことも認めている。
ただ、それを悪いことだという認識が極めて薄く、騒動になったから謝るという残念な態度であったことは否めない。
外国人に対する潜在的な差別意識がなければこのような事態にはならなかったはずで、涙を流したり量を減らすように要望する人が出てきても常軌を逸した量のワサビを盛っていたのは明確な差別意識の表れではないだろうか。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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