立民・福山哲郎氏に政治資金問題浮上、不適切との指摘に「問題ない」 過去には自民党議員が指摘され返金

2019年2月19日政治・社会

　立憲民主党の福山哲郎幹事長が政治資金で支出した会費に「不適切」との指摘がなされている。
　福山氏は政治利用しないルールの「ライオンズクラブ（LC）」に対し、2015年から2017年までの3年間で合計49万円の会費を「組織活動費」の名目で支払っていた。過去には自民党の石破茂氏や甘利明氏が支出しており、いずれも不適切との指摘を受け資金管理団体・政治団体に返金している。

　福山氏の資金管理団体「フォーラム共生社会21」は2015～17年に政治活動費の「組織活動費」名目で京都鴨川LC（京都市中京区）に約27万円を、京都めいぷるワイズメンズクラブ（同区）には約22万円をそれぞれ支払った。
　両クラブは会則などで「政治的その他の野心のためにも、会員であることを利用してはならない」「政治活動の場としてはならない」と定める。LCを統括する「LC国際協会」の内部からは「クラブを政治活動の場としているように見え、問題では」との指摘もある。
出典：立民・福山氏、政治利用ＮＧ団体に４９万円支出　政治資金から : 京都新聞

返金せず「問題ない」と居直り

　福山氏は京都新聞の取材に対し「多様な意見を吸収することを目的として参加しており、会費を支出することは問題がないと考えている」と文書で回答しているが、ライオンズクラブを統括するLC国際協会は「政治利用しているように見える」と指摘している。政治資金で支出する以上は政治目的であり会の規則に反するということだ。
　政治利用しないというルールに従い個人資格で入会したのなら、政治資金ではなくポケットマネーで支払うのが原則であり、いずれにしても福山氏の言い分は通らない。

　立憲民主党では辻元清美国対委員長が外国人献金の問題を指摘されたばかりだ。幹事長と国対委員長が政治資金の問題で同時期に指摘を受けるという異常事態に、同党は「問題ない」で逃げ切るつもりなのだろうか。

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