社民党増山麗奈の「都教委五輪読本に国旗国歌は憲章に違反」はデマ

政治・社会

社民党の増山麗奈がまたデマを流している。
東京都教育委員会が作成した補助教材「オリンピック・パラリンピック学習読本」で、国旗・国歌に関する記述が五輪憲章違反だと住民監査請求までしているが、これは完全なデマである。また、1億3000万円かけて作られた読本を教材とした授業が定められた頻度より低いというデマも垂れ流している。

これから都庁記者クラブに行きます。住民監査請求を、東京都に行います。一億3000万円をかけて作られた、オリンピック読本、すでに都内全ての公立小学校、中学校、高校に配布済みですが、
オリンピックに向け国旗国歌に、敬意を示すことなどがかかれてい…

増山 れなさんの投稿 2017年3月26日

このデマに関して、東京都教育委員会に取材したので猿でもわかるように説明しておく。

国旗・国歌は選手団が採用している

この「オリンピック・パラリンピック学習読本」に関しては、市民らが経費の返還を求める住民監査請求を提出している。
東京新聞:都教委の五輪読本「憲章に違反」 国旗国歌記述で監査請求

どうやら、この監査請求に増山麗奈が参加しているようだが、この訴え自体が誤解や左翼思想による曲解である。それは東京都教育委員会に問い合わせればすぐに判明する単純なことだ。

この読本で、オリンピックで掲揚される国旗や国歌に対し、起立して脱帽するなどの記述があり、これがオリンピック憲章に違反するという主張であるが、他国のオリンピック選手団も団旗として国旗を採用しており、その国旗掲揚に際しては敬意を払うのが国際的マナーであるという指導であって、日の丸・君が代を強制するような愛国教育ではない。27日に筆者が都教委に確認もしている。
多くの国や地域の代表が集まる東京オリンピックにおいて、各国の国旗(団旗)に起立と脱帽で敬意を表すということが、なぜオリンピック憲章に反すると思ったのか不思議でならない。おそらく、国旗・国歌と聞いただけで軍靴の足音が聞こえてくる(幻聴)タイプの方々なのだろう。自分たちの政治的主張のために、他国の国旗や国歌を冒涜することが許されるはずもない。

障害者への理解を深めるのが無駄なのか?

そもそも増山麗奈は都教委が発表している指導要領等を読んでいない。
都教委の「オリンピック・パラリンピック学習読本」は副教材であり、主な内容は障害者への理解やボランティア精神など道徳的なもので、パラリンピックを通じた道徳教育の色合いが濃い。
都教委が発表した「オリンピック・パラリンピック教育」実施方針など一度も読んだことがないのだろう。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2016/pr160114b/jisshi.pdf

こういった障害者への理解を深めるなどの教育を「できたら計算や漢字、英語など基本学力で将来役に立つものにあててほしい。」などと言い放つ人間が政治に関わろうとしていたと思うと寒気がする。

また、娘の証言として「週に1時間ほどの頻度ではないんじゃないか?」として、さも読本が無駄になっているかのように印象操作して情報を集めているが、そもそも都教委は年間35Hとしており、毎週なんてどこにも書いていない。そして、この年間35Hは夏休みや試験期間を除く通常授業が行われる期間に“週一回程度"と定めれば、だいたい年間35Hになるのだ。
しかも、これらは体育や社会などの教科に盛り込まれるので、増山麗奈の娘が先生の話をちゃんと聞いていれば週一回程度は認識できたはずだ。

あと、細かいことのようだが、増山麗奈のいう1億3000万円は約1億6000万円の間違いだろう。この1億6000万円で私立も含めると約95万人の生徒を対象に配布したのだから、一人当たりたったの168円くらいだ。とってもリーズナブルだよ?

こんなことは少し資料を読めば理解できることなのだが、暇な人間に限って勉強しないんだな、と思った次第。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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