長崎平和記念式典で安倍首相にヤジを飛ばした男が逮捕された?活動家の悪質なデマの疑い

政治・社会

平成29年8月9日 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典参列等

写真: 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で黙とうする安倍総理

9日に開かれた長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典において、挨拶をする安倍首相に対し改憲反対を訴えた市民が、警察に逮捕(連行)されたという噂が流れている。
私自身も9日以降に関連投稿を目にしたが、これは昨年のニュースを今年の出来事のように見せかけたデマである。しかも、昨年のニュース自体が正確性を欠く作為的な記事であったことも判明している。

平和とは一体何なのか?
言わずもがな、争いのない社会だ。

しかし、それを成し得るためには他国からの侵入、攻撃を防がなければならない。
平和外交と言う名のもと、強力な国と同調して連携を強固なものとする。
平和と言う名の元、抑止力を増強させる…

Masamichi Tanakaさんの投稿 2017年8月13日

長崎新聞が掲載したいい加減な記事を、記事盗用のプロ「リテラ」が盛りに盛って仕上げたデマを。それを懲りもせずに今年も使いまわしているようだ。

昨年も逮捕はなし、だが業務妨害罪の可能性も

今年流れたデマは、昨年の使いまわしである。
以下は昨年のツイート、「国体護持の「特高警察」復活か?」と勝手な妄想でデマを垂れ流している。

リテラは安定のデマ製造機として平常運転「治安維持法や特高警察があった戦中の時代に逆戻りしているようではないか。」とありもしない話を作り上げる。
長崎原爆の式典で安倍首相に「改憲反対」と叫んだ参列者を警察が拘束! 取材中の不当聴取なのにマスコミは抗議も報道もせず|LITERA/リテラ

昨年の噂は、長崎新聞の紙面で意図的に盛り込まれたと思われる以下の記述がデマを誘発した。

浦上署は「本人の了解を得た上で、車に乗り込んでもらった」としたが、男性は「触らないでください。離してください」と訴えていた。

わざと紛らわしく書いているが、よく読むと強制性は一切なく無く、任意同行の際に「触らないでください。離してください」と男性が訴えただけで、警察が抱えて車両に連行するなどの行為は認められない。

そもそも、式典で大声を上げたりする行為は、運営側の訴えによっては式典の進行を妨げる業務妨害罪の疑いもある。相手が一国の首相ともなれば警察が警戒するのは当然で、式典で騒ぎを起こさないように終了後に事情を聴くことは妥当な行為だ。そこで、当人がマスコミに囲まれていたのなら、プライバシー保護のために車両に同行を求めるのも警察の正しい配慮である。

彼らは来年もこの「ネタ」を使いまわすのではないでしょうか?原爆で亡くなった方々への慰霊を妨害することを美談に仕立て、存在しない特高警察と戦うドン・キホーテよ。

昨年の記事:長崎平和式典で「改憲反対」と叫んだ男が警察に連行される

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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