原口一博議員「日本維新の会は日本に必要ないなら名称もろとも無くしてほしい」名称を巡る特別な思いも
28日、原口一博衆議院議員(無所属)は、日本維新の会について「代表も引かれ(橋下徹が)政党日本維新の会は日本に必要ないなら名称もろとも無くしてほしい」と自身のツイッターに投稿した。
僕が地域主権改革の為に立ち上げた政治団体「日本維新の会」と政党「日本維新の会」は全く異なるもの。法的にも問題なし。当時、橋下さんからも丁寧な話があり彼が代表を務める日本維新の会ならと僕も考えてきた。しかし代表も引かれ政党日本維新の会は日本に必要ないなら名称もろとも無くしてほしい。 https://t.co/iZz33CE6PY
— 原口 一博 (@kharaguchi) October 27, 2017
日本維新の会は、丸山穂高議員の発言を巡り、橋下徹氏が法律顧問を辞任する騒動が勃発している。原口一博議員は過去に民主党内での原口グループ「「日本維新・V-democrats」を立ち上げていたが、後に橋下徹氏が立ち上げた政党「日本維新の会」の名称に関しては好意的な立場であった。
維新の会は原口グループの名称だった
22日投開票の衆議院選挙において、日本維新の会公認で当選した丸山穂高議員が「松井代表が再び再選してもしなくても、堺(市長選)・衆院選総括と代表選なしに前に進めない」とツイッターに投稿したことに対し、橋下徹氏が「お前が勝てたのは松井さんが知事をやっているからだ。ボケ! 代表選を求めるにも言い方があるやろ。ボケ!」と丸山穂高議員の物言いに強い憤りを表し、党の法律顧問を辞任する事態に発展している。
この事態を見かねた原口一博議員が苦言を呈したようだ。しかし、部外者である原口一博議員が「名称もろとも無くしてほしい」とまで言い放つことに違和感を感じる人も多いだろう、しかし、これには理由がある。
日本維新の会は2012年9月8日に政党名を発表し、結党したのが9月28日である。しかし、2011年12月16日にドクター中松氏が特許庁に「日本維新の会」の商標を申請しており、申請が通れば「日本維新会」の名称は橋下徹氏側が使用できなくなる可能性もあった。
ドクター中松氏の商標権申請は、日本維新の会結党前の8月に一旦却下されたが、知財高裁まで争われ審査は2014年まで長引く。長引いた理由として挙げられたのが、先述の原口一博議員が立ち上げたグループ「「日本維新・V-democrats」が存在していたことであった。
結局、2014年の時点では橋下徹氏が率いる「日本維新の会」が活動しており、原口一博議員との確認も行われていたため「日本維新の会」の名称使用を巡っては法的な問題が生じていない。
参考出典:日本維新の会の商標を阻止したのは民主党の原口議員
以上のような事情があって、原口一博議員は苦言を呈したものと思われる。ただし、橋下徹氏が「日本維新の会は必要なし」と発言したからと言って、いまさら「日本維新の会」の存続にまで口を出せる立場ではないかもしれない。