BUZZAP!の「内閣府が主要取引先」にランサーズが反論、取引内容の詳細も公開されていることが判明

2017年10月30日政治・社会

ランサーズ株式会社は、ネットメディア「BUZZAP！」が２７日に掲載した記事『「山尾しおりデマ記事依頼」が掲載されていたランサーズ、内閣府が「主要」取引先であることが話題に』で、内閣府が同社のサービスを通じて野党や山尾志桜里議員を批判する仕事を依頼しているような内容が掲載されていることに対し、全面的に否定する声明を発表した。
一部ブログメディアの記事について | ランサーズ株式会社

BUZZAP!が掲載した内容は、ランサーズ株式会社の主要取引先として、内閣府が掲載されているという何ら問題のない事を起点に、全く関係のない山尾志桜里議員や元TBSの山口敬之氏の問題を絡めていくという悪質なものであった。

ランサーズと内閣府の取引内容が判明

BUZZAP!は何ら根拠もなく、ランサーズ株式会社とネットでの山尾志桜里議員批判を結び付け、記事の最後では「いったい内閣府はランサーズの主要取引先として、日本国民の税金を使ってどのような「取引」を行っていたのでしょうか？」と、自分では一切調査をしていない無責任ぶりを露呈している。
ランサーズが内閣府から請け負う仕事に関しては、資料等も公開されており、軽く検索するだけでもヒットする。同社は男女共同参画に関する内閣府の活動に積極的に協力しているようで、バナー制作に関するコンペを少額で請け負っている。
【 内閣府　内閣総理大臣表彰「女性が輝く先進企業表彰」のロゴデザイン募集 】【201508_C305】の依頼/外注 | ロゴ作成・デザインの仕事 | ランサーズ
コンペを企画主催し、採用者に５万円を支給しているが、同社は内閣府から１０万円しか受け取っていない。ほとんど社会奉仕であり、利害関係を指摘されるようなものではない。

資料：女性の活躍促進に向けた「見える化」推進事業

ランサーズ代表の秋好氏は「男女共同参画推進連携会議」の有識者議員に就任するなど、男女共同参画の推進に積極的に協力しているにもかかわらず、あたかも利害関係があるかのようなデタラメ記事を書くのはあまりにも酷い。
代表 秋好が内閣府「男女共同参画推進連携会議」の有識者議員に就任 | ランサーズ株式会社

企業が公開する主要取引先は、その企業の価値と信頼をアピールする意味で、過去に取引のあった大きな組織や企業名を羅列するのが通例で、協力会社などとは全く異なるものだ。記事掲載時に調査もせず平気で政治や社会問題の記事を書いてしまうとは、訴訟のリスクを考えたことが無いのだろうか？

また、記事中で山尾志桜里氏の愛知７区で無効票が多かった件に関して「毎日新聞は客観的な数字を上げて完全否定しており、自称保守界隈と産経新聞のみが大騒ぎする」と記述されているが、BUZZAP!が貼ったリンク先では、産経新聞の詳細な取材により不正など認められなかったことと、開票に山尾志桜里陣営と対立陣営が立ち会っていたことが明かされている。産経新聞が大騒ぎしたという事実は一切ない。
【衆院選】愛知７区無効票問題で関係者「白票多かった。抗議の意思表示では？　」　選挙区で落選の自民側、山尾志桜里氏側の対応は…（1/3ページ） – 産経ニュース
自分で貼ったリンク先すら確認せず、デタラメなことを書き立てているのだ。

この記事を書いた人物は、以前も記事の信ぴょう性を指摘されたことがあり、最近では希望の党と自民党支部の住所がが一致するというデマ記事を書いている。この件に関しては当サイトが自民党に取材してデマであることが判明したが、その後にBUZZFEEDでも検証され内容が否定されている。
デマ確定「希望の党の住所が自民党支部と完全一致」はBUZZAPの嘘！しかも個人ブログの情報を盗用

もう、二度と政治や社会問題の記事は書かない方がよいでしょう。