小倉秀夫弁護士「名護は基地受け入れ。米兵が少女を暴行して帰国しても抗議集会を開かないのでしょう」
東京弁護士会所属の小倉秀夫弁護士のツイッター投稿が物議を醸している。
小倉秀夫弁護士は、4日に投開票された名護市長選で、普天間から名護市辺野古への基地移設を推進する与党が推す渡具知武豊氏が当選したことを受けて、以下のようなツイートを行った。
「名護市は積極的に米軍基地を受け入れることにしたのだから、米兵が地元の少女を暴行(規制により筆者書き換え)して基地経由でさっさと本国に帰っても、抗議集会を開いたりはしないのでしょう。経済優先の悲愴な覚悟だ。」
名護市は積極的に米軍基地を受け入れることにしたのだから、米兵が地元の少女をレイプして基地経由でさっさと本国に帰っても、抗議集会を開いたりはしないのでしょう。経済優先の悲愴な覚悟だ。
— 小倉秀夫 (@Hideo_Ogura) February 5, 2018
一種のアイロニーと思われるが、名護市民が基地を受け入れる事は、米兵による暴行を容認することではない。寄せられる批判に対しての小倉秀夫弁護士の回答を以下にまとめてみたが、いかにも弁護士らしい過ちが見えてきた。
加害者弁護のシミュレーション
自公両党が擁立する候補を当選させたのだから、米軍基地を受け入れることにしたとしか言いようがありませんね。RT @firbo0: 「名護市は積極的に米軍基地を受け入れることにしたのだから」という前提自体間違っていますよ。最低ですね。
— 小倉秀夫 (@Hideo_Ogura) February 5, 2018
地元警察が被疑者逮捕のために敷地内に立ち入ることが許されない状態で米軍基地がそこにできることになるのでしょうね。地元経済と地元少女の貞操とどちらが大切かという選択に答えを出したわけで。RT @firbo0:
— 小倉秀夫 (@Hideo_Ogura) February 5, 2018
いえ。お金と引き替えに自ら積極的に引き受ける道を選んだわけです。日本の安全保障のため無償でリスクを引き受けましょうという話ではなく。RT @firbo0: そのリスクは一体誰か押し付けているのか?という話ですよね。あなたを含めた日本の安全保障のため、
— 小倉秀夫 (@Hideo_Ogura) February 5, 2018
名護市として米軍基地移転を歓迎することにした以上、米兵が地元の少女をレイプした後基地経由で本国に逃げ帰ったからと言って、米軍出て行けとか言えなくなるんじゃないんですか?RT @Xinlisupreme: それは名護市民は米兵のレイプを容認しろって言ってるんですよ。
— 小倉秀夫 (@Hideo_Ogura) February 5, 2018
レイプの容認なんかしていませんよ。でも、基地を受け入れると言うことで巨額の資金を投入させておいて、地元の少女がレイプされ被疑者の引き渡しを受けられない程度で、米軍に出て行けとか言えるんですか?と言っているだけです。RT @Xinlisupreme:
— 小倉秀夫 (@Hideo_Ogura) February 5, 2018
抗議の市民集会でなんて叫ぶんですか?米軍基地を誘致しておきながら、「米軍出ていけ」とか言うんですか?RT @KilkilGoregore: 何故にレイプされても名護市民は米軍に抗議すらしてはいかんのか、理解不能ですな。
— 小倉秀夫 (@Hideo_Ogura) February 5, 2018
地元の少女をレイプするような米兵は出て行けという覚悟なき市民集会なんて成立するんですか。そこで何をするんですか?RT @yamamoto8hei: 「米軍基地の受入れ=レイプされても文句を言えない」という"設定"がそもそも間違っている。
— 小倉秀夫 (@Hideo_Ogura) February 5, 2018
小倉弁護士は、米兵による犯罪が起こっていることを承知で、名護市民は基地反対派に投票しなかったと言いたいのだろうけど、辺野古で米兵が事件を起こせば住民は抗議するし裁きを求めるでしょう。基地を容認したからと言って抗議に躊躇するようなことはあり得ません。
これって「自宅に男性を入れた女性は暴行されても文句言えない」っていう理屈と同じじゃないでしょうかね?日米地位協定での事後の扱いに問題があることを知り得た事が、犯罪の発生段階で「被害者側が暴行を一部容認していた」という一定の非を認めることにはならないでしょう。
どうも小倉弁護士は加害者側を弁護することを想定した場合の理屈を、法廷外で披露するという過ちを犯しているような気がする。