小泉純一郎「拉致問題に一番真剣に取り組んできた政治家は安倍さん」新著で電撃訪朝の舞台裏などを明かす


小泉純一郎「拉致問題に一番真剣に取り組んできた政治家は安倍さん」新著で電撃訪朝の舞台裏などを明かす

小泉純一郎元総理は、新著「決断のとき――トモダチ作戦と涙の基金」(集英社新書)の中で、2002年の電撃訪朝と拉致被害者5名帰国の舞台裏について明かした。著書の一部を転載している「現代ビジネス」によると、小泉元総理は安倍首相について以下のように評価している。

実際、拉致問題について一番真剣に取り組んできた政治家は、安倍さんです。私が北朝鮮に訪問したときも官房副長官として同行してくれました。首脳会談を行った最高権力者が亡くなり、新しい指導者になってからの北朝鮮は、国際的に孤立し、まったく国際社会の言うことに耳を貸しません。難しい状態ですが、熱意だけは安倍さんが強く持っているので、期待しています。
出典:小泉純一郎がいま明かす「電撃訪朝」の舞台裏(小泉 純一郎)|現代ビジネス

著書の一部転載ではあるが、現代ビジネスに掲載された内容は、小泉元総理の拉致問題に対する葛藤などが感じ取れる。

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電撃訪朝、五人の帰国、閉ざされる窓口

小泉元総理が在任中に北朝鮮を電撃訪問し、金正日総書記と直接会談したのが2002年、この訪朝は一部ではあるが拉致被害者の帰国にもつながった。
この時、決断に至るまでの状況を以下のように語っている。

2002年9月の北朝鮮訪問も、そうでした。拉致被害者が本当に生存しているかどうかは、現地に行ってみなくてはわからないことでした。
北朝鮮側は総理が会いに来ないなら、なにも話さない、相手にしないと言う。総理が行けば、拉致について明かす可能性がある。でも、金正日総書記に会えたとしても、本当のことを言うかどうかわかりません。なにしろ、国交がないのです。
政府のなかでは「国交のない国に日本の総理大臣が行っていいのか」という意見もあれば、「結果がどうなるかわからないのに行くのはどうか」という意見もありました。
それでも、私は北朝鮮に乗り込む決断をしました。

この他にも、平壌に到着して、百花園招待所に案内された時の状況や、午前中の会談がうまく進まず、日本から持参した「おにぎり」を口にする気力もなかったこと、この状況から一転、午後の会談では北朝鮮側が国家として拉致の事実を認め、謝罪に至った状況も綴られている。

現在、北朝鮮側が対話の窓口を閉ざしていることを嘆きつつも、拉致問題に対しての安倍首相の熱意に期待をしている。これは、解決の糸口が見つからない難しい状況で「熱意」だけに頼らざるをえない実情も表しているのかもしれない。

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