正論!河野大臣が北朝鮮との対話に「やってはいけないことを止めたからといって褒美があるわけではない」

政治・社会

正論!河野大臣が北朝鮮との対話に「やってはいけないことを止めたからといって褒美があるわけではない」

2日に衆議院で行われた拉致問題特別委員会において、日本共産党の笠井亮議員が「北朝鮮が南北協議の合意で、北に対する軍事的脅威が解消されれば核を保有する理由がなく、対話を持続する間は核実験やミサイル発射による挑発を行わないというモラトリアムを明確にしている」と質問したことに対し、河野太郎外務大臣は「そもそも安保理決議案に違反している核開発など、やってはいけないことを止めたからといって褒美があるわけではない」と述べた。
また、「モラトリアム」は猶予期間であり、放棄ではないことから「完全かつ不可逆的、そして検証可能な核の放棄、短ミサイルの放棄、拉致問題を解決するべく日米韓で連携していく」とも述べた。
https://youtu.be/nB-lbGCY9qc?t=6m7s

河野大臣の言うように、やってはいけないことを止めたからといって褒美を与えては、褒美を得るために違反をするようになる。核開発をやったもの勝ちという悪しき風潮がまさにそれで、核開発を肯定することにもなりかねない。北朝鮮が示す「モラトリアム」も猶予でしかなく、対話に応じなければ核開発とミサイルでの挑発を再開するという脅しであり、それに屈してはならない。

以下に質疑の書きおこしと、質問議員ごとに分割した動画のリンクを掲載するので、あまり見えてこない野党議員の拉致問題に対する認識と取り組みについての参考にしていただきたい。

質疑部分書き起こし

笠井議員(4分48秒経過)
一連の流れで南北首脳会談に向けて、3月6日に鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国国家安保室長が発表した、南北協議における合意で重要な内容が確認されていると考えます。
特にこれ、見てみますと第3項で北側は朝鮮半島非核化の意思を明確にし、北朝鮮に対する軍事的脅威が解消され、北朝鮮の安全が保障されれば核保有する利用がないと、まあ非核化のある意味出口を明確にしたと、それに向けた入口として第5項で対話が持続される間、北側は追加核実験及び弾道ミサイル発射など戦略挑発を再開することはないというモラトリアムを明確にしていると、安倍総理も韓国特使の徐薫(ソ・フン)国家情報院長との面会で、非核化を前提に話し合いをすることを無論、日本は評価すると述べられてますけど、このように出口入口の工程表といいますか、ある意味、ロードマップが設定されたと南北会談でと、いうふうに思うんですが河野大臣いかがでしょう。

河野大臣(6分07秒経過)
あの、おっしゃる6項目これは、韓国の大統領府が発表したものだという風に理解しておりますが、この3項の中に非核化の意思を北側は、朝鮮半島の非核化の意思を明確にし、とございますが、この韓国特使団が訪朝して以降、北朝鮮自身は、非核化や挑発行動も停止について、直接言及していないという事実がございまして、北朝鮮の意図は一体、どちらがどこにあるのかというのを、しっかりと分析をする必要があるという風に思っております。
また、この第5項の戦略的な挑発という言葉がですね、これが何を意味しているのかが必ずしも明らかになっておりません。そもそも北朝鮮の核やミサイルの開発というものは安保理決議案に違反をし、そもそもやるべきではないものでございますので、やってはいけないものをを止めたから、といってそこに何か褒美があるということには、これはならないという風に思っております。これから南北の会談に向けてさまざま準備が進められると思いますので、完全かつ不可逆的、そして検証可能な核の放棄、短距離ミサイルからICBMまでのミサイルの放棄、そして拉致問題、拘束者の問題、離散家族の問題、こうしたものを包括的に解決するべく日米韓そして国際社会、しっかりと連携してまいりたいと考えております。

動画リスト「拉致問題特別委員会2018年4月2日 (月) 」
 質問者
 辻清人(自由民主党)25分
 竹内譲(公明党) 24分
 本多平直(立憲民主党・市民クラブ) 36分
 源馬謙太郎(希望の党・無所属クラブ) 18分
 もとむら賢太郎(希望の党・無所属クラブ) 18分
 江田憲司(無所属の会) 20分
 笠井亮(日本共産党) 21分
 串田誠一(日本維新の会) 20分

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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