日テレ「24時間テレビ」番組収益から出演者ギャラ支払い、残りは日テレが総どり丸儲けのカラクリ
日本テレビが毎年放送する「24時間テレビ 愛は地球を救う」、この番組が純然たるチャリティなどと信じる者はもういないだろう。
以前から出演者への高額ギャラ支払いなどの噂が絶えないが、平成25年度からは公益社団法人として「24時間テレビチャリティー委員会」が寄付金による福祉事業の決算報告を行っている。この決算報告書を見る限りでは出演者へのギャラ支払いの項目は無いが、実はこの公益社団法人が番組の似非チャリティを隠すカラクリとなっているのだ。
寄付と番組収益を切り離すカラクリ
平成25年度から公益社団法人化したことで収支の公開が必須となった。これによりお金の流れはオープンになるものと思われたが、この団体は「寄付金」のみを取り扱い福祉事業に使うだけで、テレビ番組「24時間テレビ」の収支には関与していないのだ。
参考:平成28年度決算報告書(PDF)
ようするに、番組が得るスポンサー(協賛・CMなど)収入は今でも非公開。数年前、週刊誌がこの件を糾弾した際の調べでは、スポンサーなどから22億円もの収入がありながら製作費は4億円から5億円程度とされた。寄付金とは別にこれだけ多額の番組収益がある以上、そこから番組出演者にギャを払うのは必然ともいえる。
また、公益社団法人の決算報告書にはグッズ販売などの収益が含まれていない。ジャニーズが関わればTシャツだけで100万枚以上も売れ数億円の利益が出ているにもかかわらずだ。
公益社団法人のホームページには「グッズの収益金がチャリティーになります」とリンクが貼られているが、グッズ販売は株式会社日本テレビサービスが行っている。利益が寄付金になるとは書かず「チャリティー」になるという曖昧な表現が実に悪質で反吐が出そうだ。
寄付金が全額慈善事業に使われるのは当然だが、本来なら協賛金や広告料・グッズ収益から製作費を除いた利益も公益社団法人に預けるのが筋なのだが、その番組収益はどこに行ったのか?何に使われたのか?
全国から集められた善意の募金よりも、日本テレビとタレントの儲けが多いのであれば、それはチャリティではない。
荻本欽一氏などは出演交渉時にギャラを極限まで吊り上げ、それを全額チャリティに使うように指示したと言われている。これは、収益が日本テレビとタレントの収入源になっていることへの皮肉だったのかもしれない。
救うことより負荷を与える感動の押し売り
近年ではチャリティマラソンのランナーが番組内のドッキリ企画として発表され、オファーを受けたタレントが「えー!無理!無理!」みたいなリアクションをするのが定番となっている。だったら走るな!と思ってしまう。走る意味が不明だし、走ることにより多くの人に迷惑をかけるだけだ。
障害者に負荷のかかるチャレンジをさせるのもどうかと思う。本来クローズアップしなければならない「現実」から目をそらしてどうする。障害者が生きていくうえでの"障害"とはなんなのか?そこを見せるべきだろう。
障害者が凄い!みたいなエンターテイメント化は見てるものを興醒めさせるだけで、支援したいという気持ちを薄れさす効果しかない。
いいですか皆さん。
・寄付金は慈善事業に
・番組収益は日本テレビとタレントに
しかも、番組収益は寄付金の倍以上!
とにかく"見ない"ことです。視聴率が下がれば寄付金以外の番組収益が下がりますので、日本テレビは撤退します。チャリティと称して莫大な利益を上げる連中を許してはいけません。
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