朝日新聞が報じないDeNA筒香の声「新聞社が高校野球主催、子供に良くないと思っている方は沢山いる」
プロ野球横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智外野手(27)が25日、日本外国特派員協会で会見を開き、高校野球について「高校の部活に大きなお金が動いたり、教育の場といいながらドラマのようなことを作ることもある」と苦言を呈し、新聞社が主催しながら悪い部分を伝えきれていないと語った。
(動画開始57分30秒から)
プロの世界ではファンの方があってのプロ野球選手だと僕は思っていますし、そこに試合を見に来る、料金が発生するのは当然のことだと思いますが、高校野球で言うと高校の部活に大きなお金が動いたり、教育の場といいながらドラマのようなことをつくるようなこともあります。新聞社が高校野球を取材(注1)していますので、子供たちにとって良くないと思っている方はたくさんいると思いますが、なかなか高校野球の悪というか、全てを否定しているわけではありませんが、子供たちのためになっていないという思いをなかなか伝え切れていないのが現状かなと思っています。
※注1 THE PEGEでは文脈から「取材」としているが実際は「主催」と言っている
出典:DeNA・筒香選手が会見 若年層育成の現状に警鐘(全文2完)指導者は常に頭をアップデートすべき(THE PAGE)
朝日新聞と毎日新聞は発言をスルー
この会見について、マスコミ各社は筒香選手の提言として報じているが、高校野球を主催している朝日新聞や毎日新聞は「新聞社が主催している」という部分を報じていない。一方でスポーツ新聞の「スポーツ報知」は、記事の最後で「メディアの報じ方にも問題提起した」と付け加えている。
参考:【DeNA】筒香、高校野球にも球数制限を!「大事なのは子どもたちの将来」:スポーツ報知
当の朝日新聞と毎日新聞といえば、主催者としての対応や報じ方には言及せず高校野球全体の問題部分だけを記事にしている。
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夏の甲子園大会では熱中症の問題などが指摘され、一人の投手が連投し肘を酷使する問題も注目されているが、朝日新聞と毎日新聞は当事者として向き合うべきだろう。