立民議員「IoT無差別侵入?国会で説明なかった!」足立康史議員「説明あった。ボーっとしていただけ」
総務省が家庭や企業にあるインターネット家電などのいわゆる「IoT機器」に無差別に侵入し、対策が不十分な機器を洗い出し調査を行うことに関し、立憲民主党の川内博史議員は「異常。昨年の国会での法案審査時に、そのような説明は一切なかった。騙し討ちに等しい。来週からの国会で、徹底的に問題にする。」と息巻いた。
しかし、日本維新の会・足立康史議員によると、法律案の条文は示され説明もあり、日本共産党は反対討論も行っていたという。単に川内議員がボーっとしていただけのようだ。
まあ、気持ちは分かりますが、法律案の条文が示され、説明もありました。法律案に反対の共産党はしっかり反対討論もしてましたよ。https://t.co/LCF8wGyCQE
単に自分たちがボーっとしていただけなのに異常呼ばわりは言い過ぎ。パフォーマンスに集中して条文の読み込みが足りなかっただけ。情けない。 https://t.co/Bhv0PRa4yQ— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) January 26, 2019
総務省は関連資料をHPで公開
足立議員は国会での野田聖子総務相(当時)の答弁もツイッターに投稿している。
総務省 IoT機器に無差別侵入し調査へhttps://t.co/8riE0PM0Kb
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野田総務相の国会答弁「特定アクセス行為は…パスワード設定に不備のあるIoT機器に対し容易に推測可能なパスワードを入力するものであり、当該IoT機器と第三者との間の通信の内容等を知得、窃用又は漏えいするものではない…」— 足立康史 (@adachiyasushi) 2019年1月25日
野田総務相の説明のとおり、無差別と言ってもセキュリティーを無理矢理突破するわけではなく、不備のあるパスワードなど(類推されやすい、初期設定のまま、1234など)を入力するものであって、通常設定されたパスワードを総当たりなどで割り出すようなものではない。
それらは、足立議員が示した総務省のHPで関連資料が公開されている。
平成30年5月23日 電気通信事業法及び国立研究開発法人情報通信研究機構法の一部を改正する法律(平成30年法律第24号)
要綱←ここで特定アクセス行為について確認できる
法律・理由←二九頁から国立研究開発法人情報通信研究機構法改正について記載
ボーっとしてる議員用に「マンガで分かる!電気通信事業法の一部改正について」的なものも公開されているので、立民議員はこれくらいは把握しておいてほしい。
今回の件は「無差別侵入」と言う言葉が独り歩きして「不正アクセスではないか?」と話題になっているが、示された資料のとおり不正アクセスではない。ただし、多くの有権者にとっては周知されていたとは到底思えず、不安を訴えるのは当然のことである。とはいえ、国会議員が資料も確認せず「説明がなかった」とSNSに投稿するのは感心できない。
国会議員がこれでは有権者は余計に不安になる。
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