立民議員「IoT無差別侵入?国会で説明なかった!」足立康史議員「説明あった。ボーっとしていただけ」

政治・社会

立民「IoT機器無差別侵入?国会で説明なかった!」足立康史議員「説明あった。ボーっとしていただけ」

川内議員がボーっとして確認しなかった「マンガで分かる!電気通信事業法の一部改正について」的なもの

 総務省が家庭や企業にあるインターネット家電などのいわゆる「IoT機器」に無差別に侵入し、対策が不十分な機器を洗い出し調査を行うことに関し、立憲民主党の川内博史議員は「異常。昨年の国会での法案審査時に、そのような説明は一切なかった。騙し討ちに等しい。来週からの国会で、徹底的に問題にする。」と息巻いた。
 しかし、日本維新の会・足立康史議員によると、法律案の条文は示され説明もあり、日本共産党は反対討論も行っていたという。単に川内議員がボーっとしていただけのようだ。


総務省は関連資料をHPで公開

 足立議員は国会での野田聖子総務相(当時)の答弁もツイッターに投稿している。


 野田総務相の説明のとおり、無差別と言ってもセキュリティーを無理矢理突破するわけではなく、不備のあるパスワードなど(類推されやすい、初期設定のまま、1234など)を入力するものであって、通常設定されたパスワードを総当たりなどで割り出すようなものではない。

 それらは、足立議員が示した総務省のHPで関連資料が公開されている。
平成30年5月23日 電気通信事業法及び国立研究開発法人情報通信研究機構法の一部を改正する法律(平成30年法律第24号)
要綱←ここで特定アクセス行為について確認できる
法律・理由←二九頁から国立研究開発法人情報通信研究機構法改正について記載
ボーっとしてる議員用に「マンガで分かる!電気通信事業法の一部改正について」的なものも公開されているので、立民議員はこれくらいは把握しておいてほしい。
立民「IoT機器無差別侵入?国会で説明なかった!」足立康史議員「説明あった。ボーっとしていただけ」

立民「IoT機器無差別侵入?国会で説明なかった!」足立康史議員「説明あった。ボーっとしていただけ」

出典:総務省|新規制定・改正法令・告示 法律

 今回の件は「無差別侵入」と言う言葉が独り歩きして「不正アクセスではないか?」と話題になっているが、示された資料のとおり不正アクセスではない。ただし、多くの有権者にとっては周知されていたとは到底思えず、不安を訴えるのは当然のことである。とはいえ、国会議員が資料も確認せず「説明がなかった」とSNSに投稿するのは感心できない。
 国会議員がこれでは有権者は余計に不安になる。

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