岩手県知事「精神分析の対象」と安倍首相を中傷、議員時代にも田中真紀子に「虚言壁、精神分析の対象」

政治・社会

岩手県知事「精神分析の対象」と安倍首相を中傷、議員時代にも田中真紀子に「虚言壁、精神分析の対象」

 岩手県の達増(たっそ)拓也知事は13日の定例会見で、民主党政権を「悪魔のような」と表現した安倍首相を「精神分析の対象」と批判した。

記者
 ありがとうございます。別件でもう一点、2月10日に自民党の党大会で安倍総理が「悪夢のような民主党政権が誕生した」と発言されて、国会でも取り上げられていたのですけれども、発言撤回を求める声に対して総理御自身は拒否されました。さらに、自由党の小沢代表が、それを受けて返す刀といいますか、もう一度悪夢を見てもらうと、参(議)院(議員)選(挙)に向けて意気込みを語ったというのを報道で拝見したのですが、この「悪夢のような民主党政権」という言葉に対して、当時党籍を持っていらした知事としてはどのように受け止められますか。

知事

 国会でも悪夢問答が延々と展開されたみたいですけれども、悪夢、悪夢という言葉が飛び交う世の中というのはいかがなものかというような感じがしますが。
 2012年、ちょうど政権奪還というのですか、あれが起きていたころかな、テレビで「悪夢ちゃん」というドラマをやっていたのを思い出しますが、精神分析の理論をベースにした非常に興味深いドラマだったので、録画も使いながら全部しっかり見ていたのですけれども、何か大事なところで「悪夢」という言葉が出るということ自体精神分析の対象かなというふうに思いますね。それは総理大臣個人のということなのかもしれませんけれども、日本社会として今日本国を代表する行政のトップとして代表し、また与党の総裁ということで政治の世界も代表するような人物がここぞという時の挨拶で「悪夢」という言葉を発するような今の日本の社会情勢というものを日本全体を精神分析しなければならない状況なのだなと思います。
出典:岩手県 – 平成31年2月13日知事会見記録

 達増知事は衆議院議員時代は小沢一郎の側近の一人として、新進党→自由党(旧)→民主党に所属し当選4回、2007年からは岩手県知事を務める。

 じつはこの達増知事、衆議院議員時代の2001年にも国会で同じ発言をしている。

田中真紀子外相にも同じ発言

 2001年、旧自由党の衆議院議員として質問に立った予算委員会で、当時小泉内閣の外務大臣だった田中真紀子氏を批判するなかで同様の問題発言を行っている。田中外相(当時)から撤回を求められたが、その要求に対しても「いまのが異常行動です」と挑発している。

○達増委員 (前段略)
 これだけうそを重ねるというのは、もはやこれは虚言癖、精神分析の対象であります。なぜこのような異常行動をとり続けるのか。
 (中略)
 この日米関係について、どうも冷静さを欠く異常な行動がある。当時の内閣の方針でも今の内閣の方針でもないとすれば、何か個人的な理由でアメリカに根深い不信感を抱いているとしか思えないわけであります。

 そこで、大臣に質問いたしますけれども、あのロッキード事件は、アメリカが田中角栄さんを陥れ、田中角栄さんが有罪になったのはアメリカのせいだ、アメリカが悪いと田中大臣は考えていらっしゃるんじゃないでしょうか。

○田中国務大臣 発言をする前に委員長に申し上げたいと思いますが、うそであるとか虚言癖であるとか精神分析云々とか、そういう人格、私は初めて今近くでお目にかかりましたが、そのような発言はまず撤回していただきませんと、私もお答えはできません。

○達増委員 精神分析は、きょうの産経新聞の「産経抄」が一面で田中眞紀子さんの精神分析を試みております。私は、そういう国民的な議論をもとにここで発言しているのであります。

 ロッキード事件についても、けさの日経の「春秋」、そして産経の「産経抄」、もはや田中眞紀子長官の日米関係に関する異常行動についてロッキード事件とどう関係があるのかというのは国民的な議論になっておりまして、それを代表して発言する私の発言を恫喝によって封殺しようとするのであれば、私は断固、恫喝には屈しないと委員長に申し上げます。

○野呂田委員長 外務大臣に申し上げますが、質問者が質問したことに答弁することによって反論していただきたいと思います。

○田中国務大臣 外務省に前お勤めになっていらっしゃったんでしょうか。
(中略)
こういうようなベースでもってこの衆議院の予算委員会の品格、それから、すべてをおとしめるようなことは、誤解を生じるようなことをおっしゃることは厳に慎んでいただきたい。まずそれを申し上げます。
(中略)
 なお、先ほどのような人格攻撃、何ですか、うそをつくらしいとか、虚言癖であるとか、精神分析の対象であるとか云々、それから、何か私が親のことについて云々とおっしゃいましたが、あなた様はどれだけ私のアメリカや外務省での人脈、お友達、御存じでいらっしゃいますか。逆に、反論権ありますから、伺います。

 ですから……

○野呂田委員長 達増拓也君。

○田中国務大臣 まだ発言中です。(発言する者あり)いや、あれだけのことをおっしゃったのですから。ですから……

○野呂田委員長 外務大臣、席へ着いてください。答弁が終わったら席へ着いてください。

○田中国務大臣 はい。以上です。

○達増委員 今のすべてが異常行動であります。

出典:第151回国会 予算委員会 第17号(平成13年5月15日(火曜日))

 当時の田中真紀子外相の行動は確かに「異常」と言われていたが、達増氏の発言は限度を超えた人格攻撃であり予算委員会の品位を貶めている。これが安倍首相に対しても向けられたわけだが、今度は岩手県の品格を貶めるつもりなのだろうか。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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