共産党前議員「市原（公園）の事故もまたプリウス。オスプレイと同じ構図でないことを願う。」暴走死傷事故の冤罪を疑う投稿

2019年5月17日政治・社会

　2016年12月に福岡市博多区の病院にタクシーが突っ込み3人が死亡、7人が重軽傷を負った事故で元運転手の男に禁錮５年６カ月（求刑禁錮７年）が言い渡された。
　この報道を受けて日本共産党の斉藤和子前衆院議員（千葉13区）は、運転手のミスではなくトヨタのプリウスの欠陥を疑い、オスプレイの事故が操縦ミスで片づけられているとして「同様の構図でないことを願う」とフェイスブックに投稿した。
オスプレイ、プリウスの事故ともに冤罪であるという根拠は示されていない。

私は、2016年12月のこの福岡市の病院に、プリウスが突っ込み、3人が死亡した事件が、ずーと引っかかっていた。
（中略）
運転席側のドアが開いた状態でタクシーを発進させた
本当に、発進させた！？なのだろうか！？
そして、昨日起こった、市原市での事故も、またプリウスだ。
（中略）
オスプレイの墜落は、操縦のミスで処理をされている。
トヨタのプリウスが、同じような構図でないことを願う。
尊い命が奪われないよう。
ましてや、事実がねじ曲げられ、冤罪が起きることのないよう、注視したい。

印象による錯覚とプログラムの基本

　前衆院議員とはいえ引退はしておらず次期衆院選の予定候補にもなっている人物だ。陰謀論で裁判結果を否定し、事故の犠牲になった方々のご遺族の気持ちを揺さぶるのは政治家のやることではない。

追記：白々しく自論のように投稿しているが事故直後に機関紙「しんぶん赤旗」に掲載された内容の受け売りと判明→ブレーキ痕なし　プリウスで何が？/病院にタクシー突入の死傷事故　福岡/国交省に苦情　「制動装置」２６４件

　プリウスの事故に関しては疑問視する声が多いのは事実だが、販売台数の多さと高齢者から人気がある車種ということで必然的にニュースで目にする機会は増える。また、プリウスの事故が多いという先入観が一度できてしまうとニュース映像からプリウスの記憶だけが鮮明に残るという現象でもある。
　これは「時計を見たらゾロ目（３：３３など）のことが多い」という勘違いと同じで、無意識に時計に目をやりゾロ目以外だった時の記憶は無くなるが、ゾロ目の記憶は強く残るという理屈だ。

　物理的なブレーキ故障による暴走があり得ないわけではないが、プログロム的には「エラーを吐くと止まる」というのが基本である。これは「止まるようにプログラムされた」のではなく「動くためのプラグラム」に欠陥が生じると当然ながら動作しなくなるという単純な理屈だ。どんなプログラムでも立ち上げ時に確認動作があり、例えばブレーキの信号に異常があれば次の動作確認に移行できずタイムアウトとなり操作できる起動状態にならないのだ。

　いずれにしても一昔前のマニュアル車なら物理的な駆動感覚でギアを入れ、意識的なタイミングでクラッチをつなげなければ発進しない仕組みであったが、最近のオートマ車はスムーズな発進の代償として踏み間違いによる急発進が多いのも問題である。安易な「プログラム異常説」は、こういったヒューマンエラーへの対策を疎かにする原因にもなりかねない。

　陰謀論を語った挙句、オスプレイまで引き合いに出し政治主張に利用をするような行為は誰のためにもならないということだ。

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