共産党志位委員長「野党共闘は統一戦線」暴力革命路線の堅持

政治・社会

『野党共闘』
この言葉がマスコミに持て囃され、民進党と日本共産党が中心となった「反安倍政権」の旗印にもなっている。
しかし、これは日本共産党主導の、暴力革命路線である。
日本共産党の綱領でいう『統一戦線』そのものだ。
8月5日の日本共産党創立94周年記念講演で、それは明らかになった。

日本共産党創立94周年記念講演会/野党と市民の共闘と、日本の政治の展望/志位委員長の講演
この中で志位委員長は、『野党共闘』が日本共産党綱領の『統一戦線』だと明言しており、暴力革命路線を匂わしている。

暴力革命路線を堅持する「統一戦線」

日本共産党創立94周年記念講演で、志位委員長は以下のように語った。

日本共産党は、1961年に綱領路線を確定して以降、一貫して統一戦線によって政治を変えることを、大方針にすえてきました。
(中略)
11選挙区で勝利をかちとるという、全国規模での統一戦線、選挙協力が初めて現実のものとなり、最初の大きな成果を結んだではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)
日本共産党創立94周年記念講演会/野党と市民の共闘と、日本の政治の展望/志位委員長の講演

『野党共闘』を日本共産党綱領における『統一戦線』と明言している。
何故、選挙中では統一戦線ではなく、野党共闘と名前を変えていたのか?
それは、統一戦線という言葉が歴史的に見てアフガニスタンでの「武力紛争」や、中国での「抗日民族統一戦線」が代表的で、暴力・武力を想起させるからだ。
実際に、「抗日民族統一戦線」は現在の「野党共闘」と酷似している。
「抗日民族統一戦線」とは、いわゆる「国共合作」である。
以下に解説を引用する

抗日戦争遂行のため,中国共産党が執行した政治路線および戦術をいう。労働者,農民を主体とし,すべての抗日勢力を結集しようとするものであったが,中国国民党との和解・連合を具体的形態としたため第2次国共合作とも呼ばれる。〈満州事変〉(九・一八事変)以来,中共は倒蔣抗日の民族武装自衛運動を提唱したが,民族ブルジョアなど中間勢力を敵視する“下からの”統一戦線論のセクト性のため,運動を発展させられなかった。 1935年,日本の華北侵略が露骨化し,中国国民の危機意識が高まるなかで,中共は八・一宣言を発し国共内戦の停止と一致抗日を呼びかけて広範な支持を得た。
出典:抗日民族統一戦線(こうにちみんぞくとういつせんせん)とは-コトバンク

元々、反共であった社民党や小沢一郎が共産党候補の応援に立つ。
その姿をことさら強調し「歴史的」と喧伝したところなど、そっくりである。

内戦中であった中国共産党と国民党が、日本に抵抗するため手を結んだ「国共合作」、反共であった社民党や小沢一郎、民進党議員が安倍政権に抵抗するために手を結んだ「野党共闘(統一戦線)」は完全一致する。

日本共産党は暴力革命路線を堅持している。
放棄したのは戦後に繰り返したテロ「武装闘争路線」であり、未だに「敵の出方論」を原則としており、騒乱の中での暴力革命は視野に入っている。
今回の志位委員長の講演でも「統一戦線」「攻撃」「反撃」など、通常の政党が使わない言葉が多く用いられている。どこぞの国のような白々しい拍手や「そうだ!」の声は到底温和な政党とは思えない。

最後に余談ではあるが、この「日本共産党創立94周年記念講演」には、「SEALDs」の諏訪原健氏、「安保関連法に反対するママの会」の西郷南海子氏が『来賓』として招かれ登壇しています。
普通の若者、普通のママがどうして共産党の『来賓』なのだろうか?

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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