最賃上げろデモが間違ってる理由をサルでも解るように説明しておく
AEQUITAS(エキタス)という団体が全国で「最賃上げろデモ」を頻繁に行っていますが、概ね世間の反応は冷ややかです。無駄だからです。
スキルアップで収入を増やすという向上心も無く、ダラダラと最低な仕事をして最低賃金で暮らそうという魂胆が、真面目に働く労働者からすれば社会悪にしか見えないだろう。誰に向かって訴えているのかも不明確だし。
【最賃上げろデモ名古屋】#最低賃金を1500円に を求め、名古屋栄でデモします。全国で声をあげる。
4月15日(土)
栄噴水広場(希望の広場)
13:00-事前宣伝
13:30-デモ#中小企業に税金まわせ#100時間残業OKは働き方改革じゃない pic.twitter.com/eZsMOPYSxE— AEQUITAS/エキタス東海 (@btmup1500) March 31, 2017
そもそも、AEQUITASの正体が日本共産党の子供会「民青同盟」であることがバレバレで、行きつく先は全員ビンボーという主義に賛成するバカは少ない。
最賃上げろは苛烈な新自由主義
最低賃金を1500円に上げると小規模事業は軒並み倒れる。
従業員5名程度の小さな事業所なら30万~50万円ほどの人件費負担増、これだけで代表者の手取りは吹っ飛ぶ。手取りを確保しようとすれば事業資金がショートして銀行からの借り入れもできなくなり廃業。
大規模事業所ならば組織の改編などで一部は対応できるが、間違いなくリストラが必要になり一人当たりにのしかかる仕事量は限界を超える。
単純に考えて、現金をジャブジャブとプールしている企業だけが生き残る。要するに、現在の経済状況の中で代表者の月収が100万円以下の小規模事業は廃業、もしくはリストラして従業員の過重労働で乗り切るしかない。
大成功を収めるような起業家が既存の「平凡な経営者」を次々に駆逐していく、現在よりもさらに苛烈な新自由主義の幕開けだ。
この辺りは以下のブログで明快に説明されている。
日本共産党・民青同盟悪魔の辞典+ キンピー問題笑える査問録音公開中 : 時給1500円実現を目指すAEQUITASは理論武装を怠るな
とは言え、最低賃金は高い方がいい。今の最低賃金ではフルタイムで働いても税金払ったら生活保護より低い場合もある。成績を残せなければ働いても生活保護以下というのは無茶苦茶な構造だ。
だからといって、市場を無視したデモなどの圧力で急激な賃金アップをすれば、倒産のドミノが始まる。税金を投入するにしても限りがある。
やはり最低賃金を上げるためには、無能な経営者を緩やかに排除するしかないだろう。AEQUITASが「無能な経営者は会社畳んで再就職しろ」とか叫んでいるなら私は大賛成だ。たかだか時給800円、月の手取りの13万円程度の支払い能力しかない経営者が、ディズニーやトヨタの経営を語るというギャグマンガみたいなことは終わりにしなければならない。
それでもいいなら「AEQUITAS」応援するよ?
ただし、最低な賃金で最低な仕事をしながら平々凡々と暮らせるという、にわか共産主義の幻想を見ているなら、今すぐ撤退するべきだろう。