TBS報道局社会部長が「性的犯罪前歴者名簿」を閲覧し内容を公開

マスコミ・報道

保護者会会長の男逮捕の衝撃 子どもを狙う人物の「極秘リスト」 TBS NEWS (2)

TBS報道局社会部長が過去の取材過程で、警察が所有する極秘資料「性的犯罪前歴者名簿(年少者対象)」を閲覧し、記載されていた名前や犯歴を自社サイトで公開していたことが判明した。
犯罪歴だけでなく、プライバシーにかかわる分析などがまとめられた極秘資料を閲覧していたこと自体が問題であるが、その事実を公開してしまう事はさらに問題だ。
問題の記事は、TBS系列のニュース動画などを公開しているサイト「TBS NEWS」の中のコラムコーナー「NEWSの深層」で、21日に武石浩明TBS報道局社会部長が公開したもの。
保護者会会長の男逮捕の衝撃 子どもを狙う人物の「極秘リスト」
削除が予想されるため、その内容とスクリーンショットを以下に公開しておく。

TBSが閲覧した極秘リスト

問題の記事は、千葉県の9歳女児殺害死体遺棄事件で保護者会会長が逮捕された経緯を説明したうえで、以下のように記述されている。

子どもを狙う危険な人物はどれくらいいるのだろうか。実は、警察が作成した極秘のリストがある。取扱注意の印がつけられた『性的犯罪前歴者名簿(年少者対象)』。事件の捜査に役立てるため、警察庁が1997年にまとめた極秘のリストだ。子どもを狙う犯行を繰り返す「リピーター」や、特に手口が悪質な前歴者、合わせて490人をリストアップ。369ページに渡り、前歴者の犯歴番号、身体的特徴、犯行手口の詳細、活動する地域、対象とする子どもの年齢など詳細な分析結果が載っていた。
 私は以前、取材の過程で見る機会があったのだが、この極秘リストには、奈良県の女児誘拐殺人事件で逮捕起訴され、その後、死刑が執行された小林薫元死刑囚の名前もあった。小林元死刑囚については、過去に「性犯歴2回」「強制わいせつ」の前歴があり、職業は「新聞配達員」との記述があった。小林元死刑囚は2004年11月に殺人事件を起こす前、1989年に8歳の女の子への強制わいせつ事件で送検。1991年には5歳の女の子の首を絞めたとして逮捕されていたのだ。
出典:保護者会会長の男逮捕の衝撃 子どもを狙う人物の「極秘リスト」
スクショ保管

このような極秘リストをマスコミ関係者に閲覧させていた事が事実なら大問題だ。情報の漏洩により捜査に支障が出ることも充分に予想される。
TBSの武石浩明報道局社会部長がなぜ閲覧できたのか?目的は?内容を公開してしまう事に問題は無かったのか?
卑劣な犯罪者から子供たちを守るためのリストを、こうも簡単にマスコミに見せてしまう警察は一体何を考えているのだろうか。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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