韓国の100ウォンと100円を間違わないよう注意したら「ネトウヨの差別」と罵倒される事案発生
酷い話です。
コミケで韓国の100ウォンを100円硬貨に混ぜて支払いをする人がいるという、親切な注意喚起に対して、韓国人に対する差別だと罵倒する人が登場しているようです。
https://twitter.com/evanshohappy_2/status/895220064726564865
こうやってネトウヨは韓国の方々に対しての差別的デマを使って拡散しています。このツイートは差別を助長するので今すぐ消せ!そして差別をするのをやめろ! https://t.co/OiZffP2Nkt
— ねりからし アベ政治を許すな!9条守れ! (@neri_kara815) August 11, 2017
ウォンは円の10分の1程度のレートで、100ウォンは日本円で約9.5円である。同様に500ウォンでの詐欺も多発しているようで、注意を呼びかける人もいる。
そもそも当該ツイートに差別もデマも含まれていない。罵倒している人が「500ウォン詐欺=韓国人」と決めつけているだけのようだ。
デマでもネトウヨでもない
まず、注意を呼び掛けた人物のツイッターアカウントに「ネトウヨ」と呼ばれるような要素はない。当該ツイートにも韓国人に対する差別はおろか批判すらない。
また、コミケに限らず、韓国ウォンが不正に行使されるのも珍しい話ではなく、一般の小売店でも度々発生しており、500ウォンが日本の500円硬貨に似せて作られた経緯を知らない若年のアルバイト店員が狙われている。
韓国ウォンに対する注意喚起は、500ウォンが発行された1980年代から行われており、少し削って重さを変えれば自販機でも使用できたため、日本中でつり銭詐欺や返却レバーで正規の日本円を搾取する詐欺が横行した。
これに対して、自販機の構造そのものを変更するなどの対応が行われたが、自販機以外でも様々な形で変造500ウォンの不正使用が多発したために、日本側が500円硬貨の素材とデザインを変更せざるを得なくなった経緯がある。
ここで、勘違いしてはいけないのが、在日韓国人は日本円で生活しているのであって、韓国ウォンで給料を受け取っているわけではない。ウォンの不正行使に対する注意喚起を見て、脊髄反射的に「韓国人差別」と騒ぐのは、逆に韓国人に対して失礼な話である。
今回、勘違いで罵倒してしまったアカウントを見ると、先月にアカウントを取得したばかりの初心者で、ツイッターの作法というものがまだ理解できていないようです。
アカウント名が「ねりからし アベ政治を許すな!9条守れ! 」と察するに容易だが、ツイート内容も「日帝時代が・・・」とか、味わい深いワードを多用されるタイプで、多少の説教で所作が改善される見込みはないようだ。