江崎沖縄北方相の「沖縄北方の日」は単なる言い間違いではない?過去には「役所の原稿を朗読する」と発言
7日の衆院予算員会で江崎鉄磨沖縄北方担当相が、「北方領土の日」を「沖縄北方の日」と言い間違え、質問に立った希望の党の後藤祐一議員から指摘を受ける場面があった。江崎鉄磨大臣は「私は沖縄北方大臣になっておりますので」と答えたが、後藤祐一議員から「沖縄北方の日と発言したのは間違いであったと、本日は北方領土の日であったと訂正された方がいいのでは?」と再度指摘され江崎鉄磨大臣は「はっきり訂正させていただきます」と訂正をした。
参考:江崎沖縄・沖縄北方相、「沖縄北方の日」と言い間違い 野党「緩んでる」と批判 : J-CASTニュース
一部では、単なる言い間違いを執拗に攻める後藤祐一議員への批判も見られるが、この言い間違いが責められるには別の“理由"がある。なぜなら、江崎鉄磨大臣は昨年の就任直後に「役所の原稿を朗読する」と発言して問題になっていたからだ。
大臣就任を渋々引き受けた素人
今回の江崎鉄磨大臣の“言い間違い"は、本人が沖縄北方担当大臣であることから、北方領土を語るうえで「沖縄」を付けてしまったことまでは理解できる。しかし、江崎鉄磨大臣の言い間違いに後藤祐一議員が強く反応したのは、昨年8月の大臣就任直後、地元・愛知県一宮市の事務所で行われた祝賀会合の後に、記者団に対して「しっかりお役所の原稿を読ませていただく。立ち往生より、ちゃんと答弁書を朗読かな」と発言したことが報じられ、さらに「(沖縄北方)は素人だから」と発言したとも言われている。
この発言は支援者らに向けてのリップサービスではなく、会合の後に集まった記者団の質問に答えておりオフレコ発言としては扱われず、安倍内閣の人選にまで批判が及ぶこととなった。謙虚に慎重を期すという意味合いで発言したようだが、この発言に至る記者団からの問いかけが「相次ぐ閣僚の失言について」であったことを考えるとお粗末すぎる。
この数日後には豪州沖でオスプレイが墜落したことを受け「日米地位協定は少し見直さないと」と発言し閣僚不一致を指摘される失態も犯している。
そもそも大臣就任の打診を「重荷」として一度断っていたが、それを知った派閥の長である二階俊博幹事長が激怒して渋々就任したという経緯がある。こういった消極的な大臣が知識不足を公言し「役所の原稿を朗読する」と発言した過去があれば、野党からすればそこを追及するのは当然の流れということだ。