勇喜と書いて「てつわんあとむ」と読む市長選候補、わずか360票で落選!法律上は読み方に制限はない?

政治・社会

勇喜と書いて「てつわんあとむ」と読む市長選候補、わずか360票で落選!法律上は読み方に制限はない?

候補者の一人が「高嶋勇喜」と書いて「たかしまてつわんあとむ」と読むことで話題となった茨城県境町長選挙。てつわんあとむ氏と現職の橋本正裕氏との一騎打ちとなったが、てつわんあとむ氏は僅か360票しか獲得できず惨敗となった。

勇喜と書いて「てつわんあとむ」と読む市長選候補、わずか360票で落選!法律上は読み方に制限はない?

境町HPより

この人物は「てつわんあとむ」を名乗るまでに「タカシマ務(つとむ)」の名義で何度か選挙に挑戦し、歴史に残る得票を得ているようだ。

別の名前で選挙に出た過去

高嶋てつわんあとむ氏の過去については、こちらの記事を書いた方が詳しく調査している。
タカシマ努の選挙公報(2015年結城市議会選) – Experiments of Actin
2011年の八千代町議選の25票に続き、2015年の結城市議選では15票と、いずれもダントツの最下位である。市議・町議は組織票で決まるとは言え、なかなかこの票数は出ない。
結城市議会議員一般選挙 投開票状況一覧 | 結城市公式ホームページ

ちなみに「三代目 喜四郎」というのもあるようだが、ここで出てくる先代の中村喜四郎氏は逮捕と議員失職を経験しながら、昨年の衆院選で14選を果たす無所属の現役議員である。
参考:中村喜四郎という男―オレと選挙と中村喜四郎と“選挙の鬼”との12年戦争(1)

候補者名は自由に決められるのか?

意外と知られていないのは、戸籍には読み仮名が記載されないのが普通で、漢字の読み方は自由なんだとか。ただし、出生届で読み方を記載するので役所のデータベース上では読み仮名が登録されている。この読みが一般的に正式な読み方とされるようだ。

選挙においては戸籍に記載された本名が原則ですが、平仮名で表記する場合は戸籍に記載されていないので「通称認定申請書」を提出して登録する必要がある。読み方は自由なので高嶋勇喜氏も漢字では「勇喜」読み方は「てつわんあとむ」で申請したのだろうか?
ただし、完全に本名とは違う通称で出馬するには「通称認定申請書」に加えて、その呼称が認知されていることを証明しする必要がある。このあたりの規制があるので、完全な別名としてではなく、読み方が「てつわんあとむ」という形で出馬した可能性が高い。

今回の市長選では360票の惨敗であったが、過去の15票や25票からすると「てつわんあとむ」はそれなりに効果を示したのかも知れない。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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