朝青龍と白鵬も憤慨!小学館がモンゴル大使館に謝罪する事態に、コロコロ「チンギス・ハーン」の侮辱問題
第68代横綱・朝青龍が「よっぼど中国人がましや‼️」と激怒し、第69代横綱・白鵬は「残念ですね 子供が見るものでしょう…‼️⁉️」と呆れる。
二人の横綱を悲しませたのは、小学生向けの月刊誌「コロコロコミック 3月号」に掲載された漫画「やりすぎ!!! イタズラくん」(作者・吉野あすみ)での描写。モンゴルの英雄であるチンギス・ハーンの名前を卑猥に表現し、額にも下品な落書きがされたのだ。
https://twitter.com/Asashoryu/status/966601080896278528
残念ですね
子供が見るものでしょう…‼️⁉️
soyoliin saidin huvid tun evgui yum blj pic.twitter.com/psJinaQsIt— 宮城野部屋MIYAGINO(HAKUHO-SHO) (@HakuhoSho69) February 23, 2018
小学館広報部は、当サイトの取材に対し用意された謝罪文を読み上げ、既にモンゴル大使館の臨時代理大使に面会し謝罪していることを明かした。後日、正式に大使館で謝罪と経緯の説明も行う予定とのこと。
モンゴルの英雄侮辱は重大問題へ
チンギス・ハーンは、かつて世界人口の半数以上を統治した人類史上最大の帝国「モンゴル帝国」を築いた英雄である。当然ながら、モンゴル出身である朝青龍や白鵬にとって、国の英雄がこのような扱いを受けることは耐え難い屈辱であることは、想像するに難くない。
この漫画での屈辱的な描写は、22日に朝青龍がツイッターに投稿したことで拡散されたが、小学館への批判の声とともに、モンゴル人に申し訳ないという声も寄せられている。
https://twitter.com/Asashoryu/status/966607029413412864
https://twitter.com/Asashoryu/status/966675989295128577
この問題は23日に現役の横綱・白鵬の耳に入ることとなり、月刊誌の現物が手元に届けられたようだ。問題のページには付箋が貼られている。
残念ですね
子供が見るものでしょう…‼️⁉️
soyoliin saidin huvid tun evgui yum blj pic.twitter.com/psJinaQsIt— 宮城野部屋MIYAGINO(HAKUHO-SHO) (@HakuhoSho69) February 23, 2018
コロコロコミックは、かつては「おぼっちゃまくん」(小林よしのり)が大ヒットするなど、下ネタギャグを得意としているが、大相撲の問題などでモンゴル人の文化や考え方が注目される時期だけに、朝青龍が特別な悪意を感じるのも無理はない。
小学館が臨時大使に面会、大使館での謝罪へ
作者の吉野あすみ先生は、ツイッターアカウントを非公開にして、謝罪等の反応は一切示していない。
吉野あすみ/イタズラ2巻発売中◉∧∧◉(@yoshinoAsumi)さん
当サイトの取材に対し小学館広報部は以下の謝罪文を用意していることを明かした。
この度、弊社月刊誌コロコロコミック3月号掲載のマンガ「やりすぎ!!! イタズラくん」において、大モンゴル帝国の開祖であり、敬愛の対象である英雄チンギス・ハーンに関する不適切な表現を行ったことにより、モンゴル国民並びにチンギス・ハーンを敬愛するすべての方々に、ご不快の念を抱かせたことを深くお詫び申し上げます。
今後は、かかる事態を招かぬようモンゴル国の歴史・文化に関する知見を深め、一層の配慮をしてまいる所存です。
小学館としての対応として本日、コミック局役員らがモンゴル国大使館の駐日臨時代理大使と指定の場所で面談し、謝罪と説明を行った。後日、大使館に出向き、正式な謝罪と説明を行う予定とのこと。
ホームページや次号での謝罪文掲載等の予定は、現在協議中。
第68代、第69代の横綱を激怒させ、大使館への謝罪にまで発展したこの問題、作者の今後の対応なども注目されるが、朝青龍の怒りは収まるのだろうか?
※当サイト取材後に小学館公式サイトおよびコロコロコミック公式サイトで謝罪文を掲載