東京新聞の「立憲民主党より自民党が架空フォロワー多い」は本当か?最新データで比べてみたら意外な結果
東京新聞23日朝刊の、SNSフォロワー売買についての記事「架空「いいね」売買横行 ツイッターフォロワー1000人→3500円」の最後に、立憲民主党のツイッターフォロワーに購入疑惑があることを紹介。その際に、あたかも自民党のアカウントの方が「架空」が多いような記述がある。
SNSの不正に対応するため、影響力の真偽を調べるネット上のサービスもある。「Fake Follower Check(フェイク・フォロワー・チェック)」では、特定の人物らのツイッターを指定すると、つぶやきがないなど複数の条件に当てはまるフォロワーは、不正につくられた可能性がある「Fake(架空)」と判断する。
自らはつぶやかない利用者らもいるため、だれでも一定の「架空」と判断されるフォロワーを含む。しかし「架空」の割合が半分を超えた場合などは、「不正ではないかという参考情報にはなる」(SNS関係者)と言う。
例えば昨年十月に結党した立憲民主党のツイッターのフォロワーが急激に伸び、「買ったのではないか」と臆測が飛び交った。しかしチェックの結果、「架空」は一月時点で11%。自民党広報の18%、公明党26%よりも少なかった。
しかし、わざわざ1月の古いデータを使っているのは怪しい。
当サイトで、最新のデータで一覧を作成してみたが、やはり立憲民主党のフォロワーは急激に質を示すスコアが低下しており、それを隠すために1月のデータを用いた可能性が浮上した。
立憲民主党のスコアが急激に悪化
まずは東京新聞が掲載した1月のデータと、当サイトが同じサービスで取得したデータを比べてみて欲しい。立憲民主党の「Fake(架空)」と「Inactive(放置)」が増えており、逆に「Good(頻繁に利用)」が下がっている。
※当サイトのデータは2月23日調査で議席を有する政党対象(沖縄社会大衆党はアカウント無し)
東京新聞掲載データ
当サイト調査の最新データ
立憲民主党のアカウントは作成から約5か月だが、急激にフォロワーが減少していることが話題になっている。これは販売業者の作成したアカウントが一斉に凍結・ロックされていることが原因と言われているが、Twitter社の対応強化も始まっていることから一定の説得力はある。
最新のデータを見ると、自民・公明の「Fake(架空)」と「Inactive(放置)」が減り改善、対して立憲民主党はどちらも悪化している。
フォロワー販売サービスも質に差があり、表向きは稼働中のアカウントも販売されている。よって「Fake(架空)」だけではフォロワーを購入しているかどうかは判断できない。
一方で、日々投稿などのアクションがある「Good(頻繁に利用)」の数値が、公明党が相変わらず最悪の状態。公明党の支持母体でアカウントを作って、とりあえずのフォローが多いのだろうか?
ぶっちぎりでスコアの悪い公明党を除くと、次に悪いのは立憲民主党になっている。アカウント作成が5カ月前と新しいのにもかかわらず、早くも最下位争いに加わっている状態だ。昨年の10月に立憲民主党をフォローしたアカウントが、実在する一般アカウントであったなら、いまだに安倍政権の悪口で盛り上がってるはずだ。この早いタイミングでアカウントを放置し始めるのはどう考えても不自然だ。
立憲民主党以外の購入が原因か
これは筆者の見立てだが、昨年の10月に支持者や反安倍界隈が立憲民主党をフォロー先として、上位プランの稼働アカウントを購入し投入していたのではないだろうか?
上位プランの稼働アカウントとは言え、業者が永続的に運用しているわけではないので、購入後に一気に稼働率が下がることはあり得るだろう。
ちょっと小耳にはさんだ情報では、反安倍界隈のある人物が、間違って自分のアカウントに購入アカウントを投入するミスを犯したのだとか。そのアカウントは極端にフォロワーが少ないアカウントであったため、一目瞭然で購入が発覚しバレたとか。
信じるか信じないかはアナタ次第。