和田政宗議員がフジテレビ「バイキング」をBPOに申し立て、法的手段も視野に弁護士と協議中！

2018年3月27日政治・社会

自民党の和田政宗議員は２６日、フジテレビの番組「バイキング」をBPOに申し立てることを、法的手段を含めて弁護士と協議中であることをフェイスブックで明かした。

和田政宗議員の投稿
「フジテレビ「バイキング」の3月23日の予算委員会質疑をめぐる放送は、極端に一方的に私の人物性について勝手な批判を展開。取材はないし、私のコメントも一切取り上げず。国会議員という公人の立場を持っても許容しがたい。BPO申し立て、法的手段を含め、昨日から弁護士との協議に入った。なお、私の質疑を取り上げた他のワイドショーも一切取材はなく一方的に批判しており、順次対応していく。」

訂正と謝罪中でも人権侵害が

２３日のバイキングで和田議員の委員会質疑を取り上げた際に、司会の坂上忍氏が「元NHKなのこれ？」「コイツ何言ってんの？」と乱暴な口調で批判を展開するなど、その内容が問題視されていた。
また、コメンテーターとして出演した東国原英夫氏が、和田政宗議員が来年の参議院改選を控え、自民党に気に入られようとしているという憶測を語っている。その中で、和田政宗議員が民主党から自民党入りしたという事実誤認発言も行われた。

いま自民党ですから。民主党から入っているんですよね。なったばかりだか、存在感を示したい。それで、味方ですよ、守りますよ、というのを全面的に前に出すための行き過ぎた発言です。

和田政宗議員は２０１３年の参院選で「みんなの党」から出馬し初当選、２０１４年に「次世代の党」に参加、党名変更で「日本のこころを大切にする党（後の日本のこころ）」所属となったが、２０１６年に離党し無所属となり自民党会派入り、２０１７年に自民党入党届を出し受理された経緯がある。民主党に所属した事実は無い。
東国原氏の発言は、番組の終盤で司会の坂上忍氏から訂正のアナウンスが行われたが、謝罪を蛍原徹氏（雨上がり決死隊）に求めてふざけるなど、その不誠実な態度も問題となっている。
この発言に関して東国原氏は、「民主党とみんなの党を間違えた」「みんなの党から自民党でした」と弁明したが、この内容も事実と異なり、番組全体が和田政宗議員の人権を軽視するような空気で笑いが起きるという異様な状態であった。

この問題はネットで炎上し、坂上忍氏が「在日」であるなどと書き換えられたウィキペディアが拡散される騒動になったが、BUZZFEEDなどの大手ネットメディアは坂上忍氏の被害ばかりを強調し、和田政宗議員の人権侵害に関しては問題視をしていない。しかも、坂上忍氏のウィキペディアが書き換えられたのは２１日で、和田政宗議員の質問は無関係だった。

和田政宗議員に対しては、家族を狙った殺害予告なども行われ、事務所スタッフまでもが疲弊している状態だ。ここまでの人権侵害とメディアの不誠実な対応に対して、和田政宗議員も堪りかねたのだろう。
現在のところは協議中とのことで、実際にBPOへの申し立てや法的な対応が行われるかは未確定であるが、殺害予告にまで発展した人権侵害に対して、毅然として臨むのが国会議員としてとるべき態度であることは間違いないだろう。

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