高須院長の請求棄却を「朗報」と伝える情報速報ドットコム、内容はデタラメでコメント欄は侮辱発言満載
希望の党の大西健介議員に名誉を棄損されたとして、医療法人「高須クリニック」が同議員と当時所属していた民進党に計1千万円の損害賠償を求めていた訴訟で、東京地裁は23日、請求を棄却した。
参考:高須クリニック側が敗訴-ロイター
このニュースを、情報サイト「情報速報ドットコム」では【朗報】として伝えいる。
【朗報】高須クリニックの名誉毀損裁判、東京地裁で敗訴!民進党議員を訴える | 情報速報ドットコム
タイトルが失礼なうえ、内容もデタラメ。
今回の判決で裁判長は、「公務員の職務行為について、公務員個人は責任を負わない」とした1955年の最高裁判決を引用し損害賠償の請求を棄却している。名誉棄損については「社会的評価を低下させるものではない」としているが、高須院長が受けた精神的苦痛の部分は汲み取られていない。
訴訟までの経緯を無視した内容
まず、この情報速報ドットコムは大西健介議員の所属政党を間違っている。同議員は希望の党所属であり、現在は民進党ではない。この場合は「当時」を付けて記述しなければならないのだが、そういった基本的なことすら理解せず、他社ニュースを右から左へ流すだけの簡単なお仕事をしているのだ。
また、高須院長が訴訟を起こした理由も全く理解していない。
最も重要なことは、高須委員長の亡くなった夫人が40年前に作ったキャッチコピー「自分を楽しんでいますか?イエス高須クリニック!」を、悪徳美容クリニックを揶揄する際に使われ、陳腐とまでいわれた部分である。
「自分を楽しんでいますか?イエス高須クリニック❗」のキャッチコピーは40年前に作った妻の遺産です。
短縮型の「yes高須クリニック」ロゴマークとサウンドロゴはその後の僕の作品です。
高須クリニックそのものが妻と僕との合作です。陳腐な悪徳美容外科だと印象操作されて悲しく思います。— 高須克弥 (@katsuyatakasu) April 23, 2018
しかし、国会での発言で議員の責任は問われないという判例の壁が今回も適用され、すべての請求が棄却されたのだ。それをあたかも、高須院長が間違った主張をしていたかのようなタイトル付けには悪意しか感じないし【朗報】とは、大西議員と民進党が被害者だという印象操作をする目的も疑われる。
この、情報速報ドットコムは過去にも「政府が毒ガス使用容認を閣議決定」「加計孝太郎は自民党岡山県支部の代表者」「加戸前知事の証言は嘘」などと捏造とデマ拡散を繰り返している。福島瑞穂ら野党議員がこのサイトを頻繁に拡散し、管理人は自由党の地方支部でも講演を行っているようだが、客観性を失った政治的スタンスで訴訟問題を記事にするのは危険だと認識するべき。
コメント欄も見るに堪えない院長への侮辱が多数寄せられているようだが、自身に文責がある記事に第三者のコメントを垂れ流しておくのはやめておいた方がいいだろう。
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