動画公開!新潟県知事選「新潟県には女性の知事は必要ないんです」花角陣営応援弁士発言の真偽が明らかに
米山隆一前知事の辞職に伴う新潟県知事選(10日投開票)で、花角英世候補の応援弁士としてマイクを握った商工会長が「新潟県には、女性の知事は必要ないんです」と発言したとされた問題。
この発言を現地で聞いていたフリーランスライターの畠山理仁氏は2日、取材動画を自身のブログで公開した。動画では確かに問題の発言が確認できる。
この問題を巡っては、発言を花角候補のものとするデマが拡散され、それに反発する花角候補支持者らは畠山氏の証言そのものを疑いはじめ、両陣営支持者の大論争となっていた。
現地取材が歪曲され、ついには全否定される
事の発端は5月31日に畠山理仁氏が投稿したツイートだった。
新潟県知事選。魚沼市での花角英世候補の街頭演説。スタッフの手には赤い花。候補者の隣には元新潟県知事の泉田裕彦衆議院議員(二階派)。応援演説に立った商工会長が「新潟県に女性の知事はいらないんです!」と言うと聴衆からは苦笑が。 pic.twitter.com/U4vjOgEX51
— 畠山理仁(はたけやまみちよし) (@hatakezo) May 31, 2018
この「新潟県に女性の知事はいらないんです!」という発言は商工会長によるものであるとハッキリと書かれており、周囲の反応に関しても「苦笑が」と肯定的な反応ではなかったことが書かれている。
しかし、これが対立候補の支持者らにより「花角候補の発言」と歪曲され、発言は候補者と陣営全体の政治的主張として流布されることになる。この事態を受けて花角英世候補を応援するアカウント(非公式)が、事実無根のデマゴーグと否定した。
【注意】#新潟県知事選 で現在、フリーライターの畠山理仁 @hatakezo 氏のツイートを悪用し、花角英世が女性知事はいらないと言ったという悪質なデマゴーグが故意に拡散されています。
一切、事実無根です。https://t.co/bRpdTF9kuD
— 花角英世新潟県知事応援 (@Hanazumi_go) May 31, 2018
しかし、本人アカウントがノーコメントで、非公式の応援アカウントも商工会長の発言については言及していなかったためか騒動は収まらず、左派系のネットメディアが恣意的な記事を作成し花角候補への批判が拡大する。記事では「商工会長」の発言としながらも、花角候補の発言とする内容や女性蔑視が政策であるかのようなツイートが掲載されている。
参考:【新潟県知事選】「女性の知事はいらないんです」と与党側の街頭演説で暴言!花角英世候補の応援 | 情報速報ドットコム
こういった不正確な情報が流布されたことに怒った花角候補支持者は、畠山氏の最初のツイート自体に疑いの目を向けはじめ、ネット上では畠山氏に対して「嘘をつくな」「選挙妨害」「デマを言うな」「証拠を出せ」というコメントがネットで散見されるようになった。
これには畠山氏も逆に「証拠を出せ」と反論する。
記者というのは信用商売です。その私の記者としての信用を貶めようというのですから、相応の覚悟のある方々とお見受けしました。ぜひ証拠をお出し下さい。お待ちしています。
— 畠山理仁(はたけやまみちよし) (@hatakezo) June 1, 2018
そして、2日の動画公開に至る。
応援弁士が「新潟県には、女性の知事は必要ないんです」と発言 https://t.co/3gwyAeIafd #jugem_blog
— 畠山理仁(はたけやまみちよし) (@hatakezo) June 2, 2018
畠山理仁氏は長年選挙の現地取材をしており、無名の候補にまで詳細な取材をしている人物。その取材姿勢は高く評価され2017年開高健ノンフィクション賞を受賞している。
今回の騒動は、現地取材をした人物の証言を歪曲した者と、その証言を確証なく否定する者の泥仕合である。どちらも間違っていたのだ。
そして、真実を語り現地の状況を正確に発信したのが畠山理仁氏だったのだ。