恥知らず!朝日新聞社員のセクハラ発覚後も社説で「常識はずれの人権感覚」と財務省セクハラ問題を批判
5月24日発売の週刊文春で、社内でのセクハラ隠蔽問題が報じられた朝日新聞。問題発覚後も事実関係を明らかにせず、何食わぬ顔で他人のセクハラ問題を語るという恥知らずな行動に出ている。
31日掲載の社説では、麻生大臣の財務省セクハラ問題の対応について「常識はずれの人権感覚」などと批判を展開している。朝日新聞には恥という概念がないのだろうか?
前事務次官のセクハラ問題でも、常識はずれの人権感覚を露呈した。
これほど前代未聞の不祥事を重ねた責任を直視せず、開き直る麻生氏を、いつまで副総理兼財務相にとどめるのか。安倍政権には、もはや普通の政治モラルを問うこともできないのか。
出典:(社説)麻生財務相 もはや辞めるしかない:朝日新聞デジタル
また、2日には武蔵大学の千田有紀教授(現代社会学)のコラムを掲載しているが、ここでも朝日新聞のセクハラ問題には一切触れていない。
朝日新聞に忖度する執筆陣
2日掲載の千田有紀教授のコラムは「(ひもとく)セクハラ 被害者・加害者、ねじれる認識」というタイトルだが、財務省の福田前事務次官によるテレビ朝日記者へのセクハラを取り上げ「被害者の気持ちや立場を尊重」としている。しかし、その問題より先に朝日新聞は自社のセクハラ問題を隠蔽していたことなどには一切触れていない。
日本のMeToo運動を牽引(けんいん)したのは、なんといってもひとつは伊藤詩織さんの『Black Box ブラックボックス』だろう。詩織さんは、自分が受けた性暴力と、逮捕状まで出ていた加害者がなぜか裁かれない司法の不正義について書いている。福田淳一・前財務省事務次官のセクハラ問題は、前次官が要職についていたことにより、事態が複雑化した。被害者は詩織さんの行動に勇気をもらったと伝えられている。
出典:(ひもとく)セクハラ 被害者・加害者、ねじれる認識 千田有紀:朝日新聞デジタル
千田教授に限らず、朝日新聞系列の媒体で「#MeToo」を訴えてきた面々は、紙面どころか自身のSNSでも朝日新聞のセクハラ問題には一切触れていない。それでいて他社や省庁のセクハラ問題には容赦なく責任追及している。
ようするにこの人たちがやっていることはビジネスなのだ。それ自体は悪いことではないが、ビジネスとしても他者に厳しく自分には甘いという姿勢は賢明とは言えないだろう。財務省の自浄作用がどうのと騒いでいた#MeToo祭りの方々は、朝日新聞社長の辞任を求めて本社に押し掛けるなりのパフォーマンスくらいは見せてほしいものだ。